「東建ホームメイトカップ」宮里優作の優勝ギア
2015年 東建ホームメイトカップ
期間:04/16〜04/19 場所:東建多度カントリークラブ・名古屋(三重)
ちょっと待って、ちょっと待ってタニグチさ~ん♪ 谷口徹の尽きない野望
まさに「ちょっと待って、ちょっと待って、おにぃ~さん♪」と言いたくなるような事実が発覚した。4月1日の出来事。でもエープリルフールではない。ガチだ。2006年から、獲得賞金の一部を出身の地元奈良県内の9施設に寄贈を続けてきた谷口徹。この日は、毎オフ恒例となった児童養護施設への訪問日だった。
こう見えて、二児の父は子どもの扱いには慣れている。最初はモジモジしていた子どもたちともあっという間に打ち解けて、過去2度の賞金王も次第に「オモロイおっさん」と化していった。余興のパター合戦も、卓球勝負も計算なのか、天然なのか。子ども相手にムキになる様子は大人げないを通り越して、もはや完全に子ども目線の大はしゃぎだ。
<< 下に続く >>
和気あいあいと順調に進んだ親睦会。しかし、子どもたちから飛び出たある質問で、ひとつの大きな局面を迎えた。「いま一番好きなお笑いは何!?」。どんな質問にも真剣に答えようと努める純な性格。「うう~ん、何やろ、今はお笑い、何が好きやろ・・・」。真剣に考え込んでしまってなかなか答えが出せない。
しまいに業を煮やした子が叫ぶ。「そら、ラッスンゴレライやろ!?」。ここでドッカ~ン、と盛り上がるはずが・・・。あれれ、なぜかモゾモゾと口ごもる谷口。「え? らっすん? なに・・・?」。戸惑う様子に、みな一様に目がテンに。「え? まさか・・・」「知らんの」「うそやろ・・・」と、口々に言われて、うろたえる谷口。「え? なに? その人そんな有名なん?」。
「人ちゃうし」「ネタやし」「あんな流行ってんのに」「ほんまに知らんの・・・?」と子どもたちに責め立てられて、もはや取り繕うことも出来ずに真っ赤な顔でカミングアウトだ。
「だって・・・最近、テレビ見てへんし」
「まさか谷口さん、“あったかいんだからあ”も、知らない・・・?」と、スタッフからの横やりに、ますますオロオロ。「そ、そんなん、知らんわあ・・・」と気まずそうに、地元奈良が生んだヒーローもすっかり形なしだった。
だが、この衝撃(?!)の真実こそ、谷口の今季に賭ける熱い思いの表れなのである。8.6秒バズーカーさんが、デビューから1年も経たずに大ブレークを果たしたこのオフ。谷口は「これまでにないくらい」と本人も自認するゴルフ漬けの毎日を送っていた。
節目のツアー通算20勝目を目前に、2013年から勝利数は足踏み状態。また昨秋には足首をひどく捻挫して、今もまだ完治には至っていない。不甲斐ない昨季を反省して昨年末から着手したのが人生初の肉体改造。大阪の自宅から、東京都内の「ドームアスリートハウス」へと週2回のペースで通い始めた。これがゆっくりテレビを見る暇もなかった理由のまず一つ目。
決定打は、2月からスタートした恒例の宮崎合宿だった。日曜日の午後にフェニックスCCに入って、土曜日にいったん帰宅するルーティンは延べ1カ月に及び、これが谷口の“世間知らず”に拍車をかけた。
というのも「宮崎は民放が2チャンネルしかない」。合宿中の夜のくつろぎタイムに選択肢が限られており、ますますテレビ離れが進んだらしい。確かにその時期とバズーカーさんのブレイクとは重なる。
そんなこんなでこのオフは、いっそうゴルフに、トレーニングにと打ち込んだ。おかげで「身体も若く元気になって、今年は若いヤツらをやっつける。その手応えもすごくある」という47歳。「若いヤツらを見返してやる!」とは、あと3年もすれば、シニア入りの年齢に達する選手のそれとはとても思えない?!
「いやいや、シニアにはまだまだ行かへんよ」って・・・ちょっと待って、ちょっと待って?! 「だって、シニアに行ってしまうと一気に老けそうな気がするし、55歳くらいまではレギュラーでやりたいですもん」。尽きぬ野望に、ラッスンゴレライ♪
【お知らせ】一般社団法人日本ゴルフツアー機構(JGTO)による公式ニュース「プレーヤーズラウンジ」は、今回をもっていったん休載となります。13年間にわたりご愛読いただき、ありがとうございました。引き続き、国内男子ツアーの魅力を伝える情報発信を目指していきます。(GDO編集部)
- 松山英樹や石川遼の活躍をiPhoneへお届け【GDOゴルフ速報アプリ】
-
注目度が高まっている米PGAツアーや、国内男女ツアーなどの試合速報をいち早くあなたのiPhoneへお届けします。
● 各ツアーの速報をiPhoneへ配信!
● 見やすいフォントサイズに変更できます!