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プレーヤーズラウンジ

<今や死語と言ってもいい、プロゴルファーたちの“19番ホール”に集う希少な男たちの物語>

もしもプロゴルファーの酒豪番付を作るなら、絶対に幕内、それも横綱に限りなく近い存在として欠かせないのは、平塚哲二だろう。その平塚に感化されて、いつの間にか「メチャメチャ暴飲に走るようになってしまいました」というのが今年の日本オープンの覇者、久保谷健一だ。

明治大学ゴルフ部を出た久保谷がツアープロとして活動し始めたころに行動を共にしていたのは、マルちゃんこと丸山茂樹のグループだった。マルちゃんがまったくお酒を飲めなかったせいか、「そのころは、飲んでもビール1杯ぐらいだった」という久保谷だが、米ツアーを撤退して日本ツアーに専念するようになった2005年ぐらいからは、平塚と一緒に食事に行く機会が多くなった。平塚は日体大ゴルフ部出身で、大学は違うが中学時代から同じ大会にたびたび出て顔を合わせていた同期の気安さもある。

「学生時代は、マルちゃんを筆頭に、日大勢が優勢で、中でも横尾(要)、(片山)晋呉、宮本(勝昌)といった日大三羽ガラスがタイトルを独占している時代でした。僕も平塚も上位には入るけど勝てないという選手でした。2人とも学生ゴルファーのエリートじゃありませんでしたからね」と久保谷は当時を振り返る。一緒に飲み歩くようになったのは、そんな苦労人同士で気が合ったからに違いない。

久保谷が優勝した今年の「日本オープン」の週も連日2人は連れだって、食事というよりも飲み会と言ったほうがいい夜を過ごしていた。大会開催地は沖縄となれば、やはり特産品の泡盛。しかし、大事な試合中のこと、まして平塚、久保谷ともに初日から優勝に手が届く位置にいる。「泡盛は危険や。歯止めがきかなくなる」(平塚)と居酒屋に行っても“節度”を保ってもっぱら飲むのは焼酎。ステーキハウスに行けばワインを飲んでいたという。

最終日を前にした土曜日の夜は、ステーキハウスでワイン。「僕は12時ぐらいに帰りましたけど、平塚はもう1軒行ったんじゃないでしょうか」と久保谷。「日本オープン」は2サムの1ウェイスタートで、上位選手のティオフタイムは遅い。久保谷は12時ちょうど、平塚は12時20分のスタートだから、午前様でも睡眠時間はたっぷりとれる。むしろこの飲み会は明日に備えたリラックスタイムでもあったのではないだろうか。

「絶対にダブルボギーだけは打っちゃダメだ。お互い明日はアンダーパーでまわろう」と、どちらともなく互いに励まし合って、その晩は別れた。

ところが最終日、単独トップでスタートした平塚は早々に2番ホールでこの大会4日目にして初めての痛恨のダブルボギーを打って躓いてしまった。一方の久保谷は、「ダブルボギーのピンチは1回もなかった」と言う戒めを守るゴルフが功を奏して、首位に6打差からのスタートにもかかわらず結果的に大逆転で思わぬ優勝が転がり込んで来た。優勝記者会見の席で「平塚をかばう訳じゃないけど、ここに居なきゃならないのは平塚です。ヤツはそれだけのアプローチとパットしていた」と久保谷は親友の平塚の敗北に気遣った。

優勝者として表彰式、記念撮影、記者会見、フェアウェルパーティ出席と一連のセレモニーを終え、あとは羽田行きの最終便に乗るばかりだと思っていた久保谷を待っていたのは、ドーピング検査という予定外の義務だった。「え~っ!? さっきトイレに行ったばかりで、すぐには出ませんよ」と、1時間も掛けて検査終了したときには、最終便は羽田に向けて飛び立っている。やむなく沖縄にもう1泊することに。

そんな久保谷に付き合ってくれたのは、この週、久保谷のバッグを担いでくれたキャディの佐々木孝英さん、専属トレーナーの早川怜さん、それと明治大学時代からの親友で今は倉本昌弘の専属キャディ務める渡辺宏之さん。勝利の宴は午前3時まで続いた。もちろん乾杯は“危険”な泡盛だった。

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