飛距離の差は約40yd 「もっとレベルアップしたい」田中裕基が1打差2位
◇国内男子◇バンテリン東海クラシック 最終日(1日)◇三好CC西コース(愛知)◇7300yd(パー71)◇曇り(観衆4192人)
桂川有人の劇的なバーディパットで沸き返った最終18番グリーンで、田中裕基が最後の勝負に出た。入れなければ負ける8mのバーディトライは強めのタッチで転がり、カップ脇を抜けて1.5mで止まった。
プロ7年目の初優勝を1打差で逃した無念を、田中は前向きに受け止めた。「もう入れるしかないとは思っていたんですけど、まず18番までに“自分のいいゴルフ”ができたなっていうのがまず…」。5月の国内メジャー「日本プロ」は最終組の4組前を6打差13位から回って2打差2位。この日は最終日最終組。優勝争いの真っただ中で、サンデーバックナインに3つ伸ばした。
身長169cm、体重61kgと小柄で細身。今季のドライビングディスタンス262.31ydは日本ゴルフツアー機構(JGTO)のホームページにアップされた108人中106番目。この日の平均260.53yd(64人中60位)は優勝した桂川の302.66yd(6位)には約42ydも離された。
石川遼に憧れる。「いろんなシチュエーションでのジャッジとか。全部勉強になります」。スターがまとう華やかさでなく、そのゲーム運びが好き。前半5番(パー3)では4mのパーパットを沈めた。桂川がダブルボギーを叩き、首位に並ぶことになる16番(パー3)はバンカーから1mに寄せ、17番はグリーン左奥ラフから4mにしか寄らなかったパーパットをねじ込む。「我慢、我慢」と念じながら18ホールを駆け抜けた。
桂川、岩崎亜久竜との最終組が「僕にとってはもうめちゃくちゃうれしかったです」と言う。やがて訪れる3度目のチャンスへ。「これから、もっともっとレベルアップしていきたいなって思ってます」と言って、4日間を締めくくった。(愛知県みよし市/加藤裕一)