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プレーヤーズラウンジ

<シーズン序盤は苦しんだアジアの雄も、これからの季節こそ・・・!!>

昨年のアジアンツアーの賞金王の資格で、今季から日本ツアーで奮闘中のジュビック・パグンサン。海外からやってきた選手たちの1年目は、コースや芝質の違いのみならず、食や生活習慣など文化、環境の違いに慣れることが何より先決であることは、今さら言うまでもない。

中でも、パグンサンの最大の敵は母国との気温差だった。プロゴルファーの父を持ち、アマ時代は数々のタイトルを持つフィリピン出身の34歳は第2戦の「つるやオープン」から連戦を始めたが、最初のうちは身を縮めるばかり。

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マネージャーに、消え入りそうな声で訴えた。「さ、寒いよぉ・・・」。当然だ。年中、30度を超える灼熱の国からはるばるたどり着いた日本は、今年は特に春先に異常気象が続いたために、なおさら気温の差についていけない。

実力者である。この6戦で、上位に顔を見せた大会はいくつもある。しかし「昨日は2アンダーだけど、今日は2オーバー・・・。だっていきなりこんなに寒いだもん」。そうつぶやく腕には一面の鳥肌。朝早いラウンドや、午後から遅いスタートなど、1日のうちで極端に気温が変わる日もまたしかりで、スコアもたちまち顕著に前半と後半だけでも、ぎっこんばったんしてしまうのが実情だった。

5月の日本プロでは連日の冷え込みに耐えかねて、ついにマネ-ジャーに手袋を用意してくれと頼んだ。生まれて初めて(?!)使った毛糸の手袋もむなしく、比較的暖かかった初日には66の2位で好スタートを切りながら、2日目以降は季節外れの寒風にやられて結局通算18オーバーはほとんど最下位近くまで沈んだものである。

それだけに「早く夏になってくれえ~」と悲痛な声をあげたのも無理はなかった。

あのときの手袋は今でもキャディバッグに備えてあるそうだが、それもそろそろ必要なくなりそうだ。今月最初の「日本ゴルフツアー選手権 Citibank Cup Shishido Hills」では、日に日に初夏の陽気に、難コースで尻上がりにスコアを伸ばして、日本で自己ベストの4位につけた。

昨年のアジアンツアーは、なんと未勝利のまま王座についたのが彼。終盤は超・高額賞金の大会で2位につけて、一気に66万ドルを稼いだ。土壇場のどんでん返しで、賞金レースを争っていた平塚哲二からあっさりとその栄光をかっさらった張本人だが、素顔は腰が低くてフレンドリーで、いつもニコニコのナイスガイ、とスタッフの間でも評判だ。2週間のオープンウィークのあと「次はミズノオープンでまた、頑張るよ」と言い置いて、ひとまず帰国したが次の来日は、母国との気温のギャップもほとんど感じないで済むはず。きっと、これからの季節にこそ本領発揮!! ジュビック・パグンサン。舌を噛みそうな難解なこの名前もぜひ、今後の注目株としてインプットしておいていただきたい。

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