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プレーヤーズラウンジ

<悲願の復活Vの副産物、すっかり洗濯おじさんになってしまった小山内護>

試合が続くときに選手たちにとってけっこう面倒なのが、やはり洗濯。試合数を見越して着替えを用意してきているとはいえ、宿泊先近くのコインランドリーは、プロゴルファーたちのたまり場だ。しかし、それでも間に合わないという不測の事態もままある。そのひとつがシーズンを通じた出場資格を持たなかった選手が、本人にも思いがけず活躍してしまったときだ。

まさに7月の「長嶋茂雄 INVITATIONAL セガサミーカップ」で、40歳にして4年ぶりの復活優勝をあげた小山内護がその状況に陥った。昨年、自身初のシード落ちを喫し、出場優先順位を決めるファイナルQTにも失敗。本戦の出場切符をかけた予選会「マンデートーナメント」を突破して、今年初めて出たのが同大会だった。過去ツアー通算3勝を挙げている実力者とはいえそこでいきなり勝てるとは、本人も思っていない。それどころか、「マンデーも通るかわかんないし」と、本当に最低限の着替えしか持参していなかったからさあ大変。

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しかも、宿泊先にランドリーサービスがなかったという二重苦に毎日、洗濯に追われていたという。「仕方ないから、風呂場に水をためて一気に洗った日もあったよ。もともとそんな状態だったのに、勝っちゃったもんだから、困っちゃった」と、優勝インタビューで嬉しい悲鳴をあげたものだ。いきなり翌週の出場権を得てしまったのは良いが、前週から2週連続の北海道シリーズで、いったん帰るわけにもいかない。羽田空港の駐車場に預けたままの愛車の引き取りも、替えの下着の発送も、父親にお願いすることにした。

だが、次のサン・クロレラ クラシックの週の水曜日にも、まだ荷物は届いておらずその日は「今日も洗濯だあ」と、一応は顔をしかめつつ、そんな苦労すら嬉しい。この1勝で、プー太郎生活に別れを告げた小山内。いきなり2年間のシード権は、翌週になってもまだ信じられないようで、「俺、本当にこれからずっと出られるの?」と、練習仲間に何度もしつこく聞きすぎて呆れられた。

ジャンボ尾崎には、「お前はこのあとずっと休め。それで(ツアー最終戦のゴルフ日本)シリーズ(JTカップ)だけ出たら、カッコいいんじゃないか」と、含み笑いでからかわれたが、「確かに、それもいいかも」と、出場権を取り戻したことがあまりにも幸せすぎて、師匠のちょっぴり意地悪なアドバイスさえ、受け入れてしまいそうなほど骨抜きな小山内だった。

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