米澤蓮はチャンスを求めて海を渡る 滋賀からバミューダ、そしてスペインへ
◇国内メジャー◇日本オープンゴルフ選手権競技 事前(14日)◇タラオCC西C (滋賀)◇7411yd(パー70)
あえて組んだハードスケジュールも、米澤蓮はどこか楽しそうだった。「こっちは死に物狂いですよ」。そう語る表情には、むしろワクワクした様子がにじんでいる。前週のPGAツアー「ベイカレントクラシック」で9位に入り、出場権を獲得した「バターフィールド バミューダ選手権」(22日~/バミューダ諸島)への参戦を決めた。今大会の最終日の18日(日)に渡米し、ニューヨーク経由で現地へ。その後は日本に戻らず、欧州ツアー最終予選会(11月6日~)のために大西洋を渡ってスペインへ向かう。「チャンスがあるなら、行かない手はないですから」。27歳は、そう言葉に力を込めた。
「ベイカレント――」は、9月末に左肋骨の骨折と診断されながらの奮闘だった。最終日のベストスコア「64」をマークし、日本勢唯一のトップ10入り。「良いプレーができたし、いい感じでここに来られている」と手ごたえを口にする。会場の神奈川・横浜CCでは、コーチのガレス・ジョーンズ氏とも8カ月ぶりに直接対面。スイング面を中心にアドバイスを受けられたことも大きかったという。
日本オープンは今回が6度目の出場。ベストフィニッシュは東北福祉大時代に出場した2020年大会の27位で、21年大会では38位でローアマチュアに輝いた。一方で、プロ転向後は3大会中2度の予選落ちを喫している。毎年、舞台となるコースは変わるものの、ナショナルオープンらしいハードなセッティングは変わらない。「ここ何年か、良いプレーをできていない。なかなかセッティングもタフ。今年もすごくタフですし、集中してプレーできればいいかなと思う」
昨年に続き、優勝者には海外メジャー「マスターズ」と「全英オープン」への出場権が与えられる。大舞台への切符も、米澤の意欲をより一層かき立てる。「勝ちたいと思って、毎年ここにきている」。今季初Vを挙げた4月「前澤杯 MAEZAWA CUP」に続く勝利をメジャーで飾り、ニューヨーク行のフライトに乗り込みたい。(滋賀県甲賀市/中村文香)