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プレーヤーズラウンジ

ツアープレーヤーたちの信頼関係<谷原秀人>

2006/06/19 12:00

“優勝”とは、本人はもちろんだが、選手をとりまくまわりの人全員を幸せにしてくれるもの。とりわけ、ずっとそばで選手を支え続けたキャディにとっては格別だ。先のJCBクラシック仙台でツアー3勝目をあげた谷原秀人。その専属キャディ、進藤大典さんにとっては特に“初優勝”だった。それだけにホールアウト後、勝った本人以上に手荒い祝福を受けたのも進藤さんのほうだった。

さて、ひとしきり興奮が冷めて、我に返った進藤さん。思い出したように、先ほど終えたばかりの18番グリーンに駆け戻り、ピンフラッグに手をかけた。そして、「こうするのがずっと夢だったんです」と言って、旗の結び目をほどき始めた。

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タイガー・ウッズのエースキャディのスティーブさんは、優勝した大会の18番ホールのフラッグを集めているという。昨年、ウッズが連覇を果たしたダンロップフェニックス。ヒーローインタビューを受けるチャンピオンのかたわらで、せっせと旗を外すスティーブさんの姿を見て、「ぜひ僕もやってみたい」と、ずっと夢見ていたという。伊澤利光のエースキャディの前村直昭さんも、担ぎ始めてから伊澤が勝った大会の旗を全部、持ち帰っていると聞いていた。

「18番のフラッグは、チャンピオン・キャディのものなんだって。それを聞いて、僕も絶対に持って帰ろうって思ってたんです。願いを叶えてくれた谷原さんに、ほんとうに感謝したい」と、感激しきり。おまけに、谷原はウィニングボールまでくれたのだ。「オマエにやるよって、ポンって渡してくれたんです。一生、大事にします!」と涙もこぼさんばかりだった。

そんな進藤さんは、東北福祉大の先輩でもある谷原に、絶大な信頼を置いている。「谷原さんは、僕らのアニキ的存在。一見、何も考えてなさそうだけど、実はものすごくいろいろ考えていて。僕らの相談にも親身になってくれる。裏表のないおおらかさがある」とベタ誉めだ。また、「谷原さんの頭の回転の速さは、半端じゃない」と証言する。

「谷原さんて、構えてから打つまでがものすごく早い。それは、いい加減にプレーしているのではなくて、次の打点に行くまでに距離や風、番手の計算が全部、終わっているからなんです。常に先を読んでプレーできる数少ないプレーヤー。記憶力も抜群で、過去の経験を引っ張り出してきて、最善の策が取れる。コースマネジメントがスバ抜けて上手い選手のひとりです」と、選手としても谷原を心酔している様子が伺えた。

コースで最高のパフォーマンスができるのも、そんな選手とキャディの揺ぎない信頼関係があってこそ、なのかもしれない。

トーナメントで起こったルール裁定の実例

<カニトップ杯チャレンジトーナメントⅠ ルーリングシート>
3日目、3番ホール(パー3)のグリーンサイドで競技委員要請がある。ティショットがグリーン手前のラテラル・ウォーターハザードに入ったがグリーン手前の芝の部分に落ちて戻るようにして池に入ったが、芝の部分に引いてある赤線を超えて戻ったかが解からずジャッジを求めた。

競技委員は、同伴競技者やキャディーから情報収集したが約180ヤードも離れていた所からなのではっきりした確認が得られず、合理的な状況証拠がないので池の手前を横切った所を最後に池の限界を横切ったところとした。

プレーヤーは池の手前の最後に横切った地点とホールを結んだ線上で距離の制限なしを選択して池より30ヤード程さがった平らなところドロップしてプレーをした。 規則26-1b

読者の皆さん、フォアキャディーがいない池ではこの様な事は有りがちなことですが、まずはその池がウォーターハザード(黄杭または黄線で標記)かラテラル・ウォーターハザード(赤杭または赤線で標記)をよく確認してからの処置となります。

<JCBクラシック仙台 ルーリングシート>
4日目、15番ホール(パー5)のサードショットをするプレーヤーから競技委員要請があった。

左ラフにある球をグリーン方向へプレーせず、右のフェアウェイへ出すことでアドレスするとスタンスが排水枡にかかるため救済処置が認められるかとの問い合わせであった。

競技委員の裁定は、樹木もないような状況とグリーン方向に向けてプレーするスペースが十分あるため、プレーヤーの主張に合理性がないと判断し、あるがままのプレーとなった。 規則24-2例外(b)

読者の皆さん、この様なケースはちょっとしたロケーションの変化で、認められたり認められなかったりとなります。解かり易く表現すると要は誰が見てもなるほどと思われるケースでは認められて、その障害物からの救済を得るが為に不必要に異常なスタンスやスイングやプレーの方向をとったとしたときは認められません。

<PGA・JGTOチャレンジⅠ ルーリングシート>
2日目、スタート前に前日予選落ちした同伴プレーヤーのバックに自分の3Wがまぎれてしまい、クラブが到着次第コース内に届けてもらい使用しても良いかの問い合わせがあった。

スタートにいた競技委員は13本でスタートをするのであれば、1本の補充はできるが補充に際してはプレーを不当に遅らせてはならないことや、コース上でプレーしている他のプレーヤーから借りてはならないことを伝えた。

結果的にも4ホール目に3Wが届きプレーに支障はなかった。規則4-4a

読者の皆さん、クラブの本数は14本までです、超過クラブでペナルティをとられたりしないようにスタートでは再確認するように致しましょう。

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