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プレーヤーズラウンジ

ツアープレーヤーたちの復活<宮瀬博文>

2007/05/07 01:03

今年から、ガムを噛みながらプレーするようになった。「こう見えて意外と神経質で(苦笑)」。ラウンド中に、いろいろと考えすぎてしまう上に今年はシード復帰をかけた勝負の年。「常に、口を動かしているほうが気が紛れるから」。出来るだけリラックスした状態で試合に臨めるようにと、バッグに入れるようになった。

お気に入りは、歯に良いとされるキシリトールのミント味。スタートと同時に口に放り込むが、しばらくすると、噛んでいることすら忘れてしまうという。「途中で、キャディにゼリー状のスポーツ飲料を渡されてようやく思い出す」。いったん捨ててハーフターンで新しいのに変えるが、言われなければ「そのまま気付かずに、いつまででも噛んでいるかもしれない」。それくらい、プレーに集中しているのだ。

歴代チャンピオンの資格で出場した「つるやオープン」もそうだった。自身の今季初戦は、初日に64のベストスコアをマーク。最終日には2位タイにつけ、表彰式に出席した。ベストスコア賞の賞金を受け取る番になって、壇上に進み出た瞬間に宮瀬はふと青ざめた。

やっぱりその日も、ガムのことをすっかり忘れてしまっていたのだ。気がついたときには後の祭り。その場で出すわけにもいかず、とりあえず口を閉じてごまかしたが、申し訳なさで一杯になった。「・・・あのときは失礼なことで、本当にスミマセン!」と改めてペコリと頭を下げたのは、翌週の中日クラウンズ3日目。首位タイにつけてのぞんだホールアウト後のインタビューの席だった。

「味もすっかりなくなっているのにねえ・・・。無意識でそのまま出て行っちゃって。あれは本当にお行儀が悪かった」と、申し訳なさそうに頭をかいた。

3年ぶりの復活優勝をあげたのは、その翌日の最終日。プレーオフ1ホール目に谷口徹を退けて頂点に立ったとき、ひそかに涙したスタッフも多かったのではないだろうか。たとえば、大叩きをした日。「めちゃくちゃムカついてるよ~」と言いながら、ニコニコ笑っていたりする。本人いわく「ものすごく短気だし、こう見えてけっこう嫌なヤツ」だそうだが、周囲にはまったくそうと映らないのも、もともと性格が良いからだろう。

いつでも、どんなときでも他者への細やかな心遣いを見せる宮瀬には、特に関係者の中にファンが多い。プレーオフホールの18番グリーンで、固唾を呑んで見守ったのは練習仲間でアニキ分の加瀬秀樹室田淳だけではなかった。そんな周囲の祈りが、和合の神様に届いたのかもしれない。昨年、出場権を失ってから2戦目のスピード復活は、ツアー史上2番目の速さだった。一度どん底に落ちながら、死に物狂いで試練を乗り越えたことで、選手としての厚みが増したともっぱらの評判だ。「僕は見ての通り、地味にコツコツやるタイプ。でも、それが僕の持ち味。やっと自分の良さが、戻ってきました」。本人も認めるとおり派手さはないが、噛むほどに味が出る選手がツアーに帰ってきた。

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