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プレーヤーズラウンジ

ツアープレーヤーたちの行きつけ<ケンケンこと久保谷健一>

2008/07/21 10:43

掴みどころのない選手である。たとえば先の「UBS日本ゴルフツアー選手権」。初日、2日目と首位に立ち、インタビューに呼ばれたのだが、およそリーダーとは思えない言葉ばかりが続いた。会見場の椅子に座るなり、ボヤキとも、泣き言とも取れる悲観的なコメントのオンパレードだったのだ。

「僕みたいな選手にチャンスはないですよ」。
「今日は、耐えて耐えてのおまけみたいなバーディです」。
「とても見せられるゴルフじゃない。ギャラリーがかわいそうだ」。
「こんなゴルフじゃ絶対に4日間、持たないです」。
「もう、僕は諦めます…」。

決勝ラウンドを待たずして飛び出した敗北宣言に、たまりかねた報道陣もついこんな言葉をかけてしまうほど。「そんなことないですよ、チャンスはまだまだあります」。「…いやいや、今日も気持ちでなんとかスコアを作ったようなもの。決して技術じゃない」と、力のない笑み。言えば言うほどズブズブと沈んでいくかのような悲観ぶりに、記者のみなさんもただ苦笑いで返すしかなかったのだった。

久保谷健一の、そんな極度のマイナス思考は、しかし今に始まったことではないようだ。10歳からゴルフを始めてからというもの「自分のゴルフに自信を持ったことがない」と久保谷はいう。それは2週連続優勝を達成し、賞金ランクも自己最高の7位につけた2002年もそうだったという。飛ぶ鳥を落とす勢いの中にあってなお、彼の口から強気な言葉を聞いたことはなかった。優勝会見でも「勝因…? 運ですね、それしかない」と、妙に頑固に繰り返したものだ。「確かに、あの年だって予選さえ通ればなぜかトップ10に入れただけのことで、特に自信なんてなかったですね」と、振り返る。最後まで自分のゴルフを嘆きつつ、ひょいとVをさらっていくのがあのときのパターンだった。

その翌年の2003年に参戦した米ツアーでますます自信喪失したことも一因にはあるだろうが、今年36歳。ひょっとしたら、もう中堅と呼んでも良い年齢にさしかかった今でも、まるでルーキーのような心持ちでゴルフを続けていることこそが、長くシード選手として活躍している秘訣なのかもしれない。

そんな性格だから、もちろん先輩風を吹かすこともない。だから慕われる。遠征中は、誘ってもいないのにプロ仲間が夜な夜な久保谷の部屋のドアをたたく。そして酒盛り。メンツはたいがい決まっている。小山内護平塚哲二矢野東井上信らだ。小山内以外は、みんな久保谷より年下のプロたちだ。「どうして僕の部屋なのかは知らないけれど、なぜかみんなが集まってきて、酒瓶片手にいつの間にかウトウト…。どうも、そういうのがみんな心地よいみたいで…」と首をひねる。結局、そのまま朝まで寝てしまう“常連”も少なくないというありさまに、いつしかついたネーミングが「KEN KEN’S BAR(ケンケンズバー)」。あだ名は“ケンケン”こと久保谷の部屋で呑み明かすことを、みなそんな風に呼ぶようになった。

各地の遠征地で不定期に開かれるというこの即席バーの“オーナー”は、もちろん部屋主の久保谷ということになろうがそこはそれらしく、翌日のみんなのスタート時間を考えて、つい杯が進む“客”を気にかけたり、早めに“閉店”したり…!?「ゴルフよりも、そっちのほうがプレッシャーだったりして」と笑う。「まあでも、みんなそうやって日々のストレスを発散してるんだろうねぇ」と、目を細めてしみじみと言うその様子に、癒しを求めて集まる仲間たちの気持ちが、ちょっぴり分るような気がした。

“宴会中”は道化すら買って出て場を盛り上げることもあるそうだが、今年こそぜひ、自らの優勝を祝う酒宴もプロデュースしてみたいものだ。

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