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プレーヤーズラウンジ

ツアープレーヤーたちのちょっといい話

2008/09/08 09:23

近頃、男子ツアーでは丸刈りブームだ。といっても選手ではなく、キャディの間で。夏の3週間のオープンウィークを経てなぜか、特に“ベテラン”たちの間で一気に“坊主率”が上がった。

まるで示し合わせたような現象も、それぞれの事情があった。まずは、賞金王のエースキャディだ。キャディ歴13年の清水重憲さんが、実に5年ぶりという丸刈りに踏み切ったのは「それはやっぱり気合いを入れるためです。前半戦が良くなかったのでね」。谷口はもちろん、成績不振を人のせいにする選手ではないが、それほどの覚悟を持ってバッグを担いでいる。清水さんのプロ根性である。

また矢野東の専属キャディの小岸秀行さんは「マンネリを打破するため」という。ツアーがオフの間、別の仕事である失敗をして気づいた。「最近、なんでも惰性でやっていた自分がいた」。12年目を迎えたキャディ業もそうだ。「大きなミスをする前に、いちど初心に戻ろう」。決意の丸刈りだった。

今季、宮里優作のバッグを担ぐ高橋大輔さんも普段から短髪とはいえ、それでも「際まで刈ったのは久しぶり」だそうで、「おかげで気合いが入りましたよ」と振り返る。

そんなこんなでジワジワと広がりを見せている丸刈り現象。中でも特に、その成果を示したのが「バナH杯KBCオーガスタ」でツアー初優勝をあげた甲斐慎太郎の例だ。1年余とまだ歴の浅い専属キャディの中山邦広さんが、しっかりと結果に結びつけたのだ。

きっかけは、8月の「サン・クロレラ クラシック」だった。7月の全英オープンからの帰国後、予選落ちが続いていた甲斐が、自身のブログに冗談でこう書いた。

「もし今週も落ちたら“くに”(中山さんの愛称)に制裁を加えます?!」。これを見た中山さんもまた、冗談交じりにこう約束した。「今週も落ちたら、僕は頭を丸めます」。

果たして甲斐は決勝ラウンドに進めず、このやりとりを知ったプロ仲間の井上忠久は「そら、やらんとあかんやろう」とご丁寧にも、さっそく次の大会でマイ・バリカンを持参。

観念した中山さんは、会場の芥屋ゴルフ倶楽部の風呂場で、井上の前にちんまりと正座した。自身も丸刈りがトレードマークの井上は手慣れたもので、さっそく刈り高を1ミリに設定。井上の滑らかな手の動きとともに、耳まで隠れる長髪に覆い隠されていた中山さんの形の良い頭が徐々にあらわになっていった。

その姿に「エロ坊主」などと、からかいの声をかけていた甲斐だったが、あとで中山さんにボソリと耳打ちしたという。「くに、ごめんな・・・」。中山さんは、振り返る。ジュニア時代の同期生でもある甲斐は、「ほんとうに優しいやつなんです。その人柄に惚れ込んでいるといってもいい」。

大学卒業後、一度は就職したものの、わずか3年で一念発起。収入は、担ぐ選手の成績次第という不安定な世界に中山さんがあえて足を踏み入れたのも、デビュー後不振に陥った大親友を放っておけなかったからだ。それだけに、念願の初勝利には格別なものがあった。まして“身”を張った直後だったからこそ、そんな中山さんの心意気に答えてくれた甲斐に感謝を寄せた。

ちなみにその週、報われたのは中山さんだけではなかった。小岸さんの“ボス”の矢野はその週、7位タイ。高橋さん(宮里)は、今季ベストの3位タイ。坊主4人中3人的中は、7割5分とかなりの確率で当たった。中でも高橋さんは、実は中山さんの“散髪式”に急遽、飛び入り参加した「便乗組」だが、ちゃっかりとその波に乗り「ご利益はありましたよ!」。まさに、選手とキャディは一心胴体なのだ。

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