<2022年>「LIV招待」が世界ランキング適用を申請
LIVゴルフの世界ランク適用認めず 出場基準に客観性欠く
男子ゴルフの世界ランキング(OWGR)の統括団体は10日、サウジアラビア政府系資本を背景にする「LIVゴルフ」の試合を現時点で世界ランクの対象としないと決めた。LIVゴルフが昨年7月、世界ランクの適用を申請していた。
団体のチェアマン、ピーター・ドーソン氏は「残念ながら、LIVゴルフをランキングの対象とする方法を見つけられなかった。ただ、これは現在対象となっている24のツアーと何千人もの選手にとって公平で公正な措置だ。我々はこの問題を引き続き検討しながら、男子ゴルフ全体、特にLIVの動向を注視していく」と、団体の公式ウェブサイトで述べた。
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ドーソン氏はLIVのCEOを務めるグレッグ・ノーマン(オーストラリア)らに宛てたメールで、“現時点で”対象にできない理由として、主にLIVの試合に出場できる選手の入れ替わりルールが「世界ランクが基本としている公平性と実力主義の原則に合致していない」として、主催者による恣意的な出場基準を挙げた。
具体的には、LIV側が▽14選手が2023年の成績に関わらず24年の試合に出場できる、▽LIVのプロモーションイベントから3選手、アジアンツアーのインターナショナルシリーズから1選手が24年に新たに加わる、▽それ以外にもLIVの経営陣によって新規加入選手が選ばれる―と説明していることを問題視した。
その上で「世界ランクシステムに加わるためには、客観的な直近の成績に基づいて新たな選手を招き入れ、成績不振の選手をより迅速かつ公平に降格させる仕組みを設けることが必要だ」と指摘した。
LIVは「世界中のプレーヤーをランク付けするという世界ランキングの唯一の目的をもはや果たせないことが明らかになった」と反発する声明を出した。
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