ダスティン・ジョンソン率いる4エースズが最終戦を制した

◇LIVゴルフシリーズ◇LIVチーム選手権 マイアミ 最終日（30日）◇トランプナショナルドラール（フロリダ州）◇7702d（パー72）

サウジアラビア政府系資本をバックにした新リーグの創設1年目のシーズンが終了した。6月の開幕戦から8戦目の最終戦は12チームによる団体戦のみが行われ、ダスティン・ジョンソン、パトリック・リード、テーラー・ゴーチ、パット・ペレスの「4エースズ」が優勝した。

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マッチプレー形式で行われた初日、2日目を突破した4チームが最終日に登場。各組4人全員が18ホールを回り、ストローク数の合計を競った。チームを率いるジョンソンは最終18番をパーで締め、ガッツポーズ。「個人戦であれば問題なかったが、1mの真っすぐなパーパットにチームの命運がかかっていた。手が思うように動かず、フェースのどこで打ったのかも分からなかったが、カップの真ん中から入ってくれた」。通算7アンダーでキャメロン・スミス（オーストラリア）が率いる「パンチGC」を1打差で退けた。

ウィニングパットを沈めたダスティン・ジョンソン

今年6月にPGAツアーから主戦場を移したジョンソンは第4戦の「LIV招待 ボストン」で優勝。個人戦全7戦でトップ10を外したのはタイ・バンコクでの1回だけで、1057万5267ドル（約15億4646万円）の獲得賞金に、シーズン1位に贈られるボーナス1800万ドル（約26億5734万円）が加算された。さらに団体戦では今大会を含めて5勝を挙げ、4等分した706万2500ドル（10億4263万円）を手にした。

ダスティン・ジョンソンは新リーグ初年度の”賞金王”に

個人戦、ボーナス、団体戦で獲得したのは実に3563万7767ドル（約52億6120万円）。PGAツアーで年間王者に輝いたロリー・マキロイ（北アイルランド）の昨季の獲得賞金865万4566ドル（12億7767万円）、フェデックスカップボーナス1800万ドル（26億5932万円）の合計を大きく上回った。なお、ジョンソンがPGAツアーに在籍した16年間で稼いだ賞金（ボーナスを除く）は7489万7059ドル（110億5705万円）だった。

大金持ちの皆さん

元世界ランキング1位は「個人的には素晴らしいシーズンだった。ベストなプレーができたとは思わない。いつももっとできたはずだと思う。それがゴルフ。でもチームがこの試合で勝てて良かった。それがすべてさ」と笑顔。勝負の行方が最終ホールまでもつれる展開に「これ以上のものは描けない。これがLIVだ。これだけたくさんのファンがいる。来季はもっと素晴らしいシーズンになるはずだ」と新天地の未来に自信を見せた。（フロリダ州ドラール／桂川洋一）