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2022年 全英オープン
期間:07/14〜07/17 場所:セントアンドリュース・オールドコース

「LIV招待」参戦のポールターらは“雑音”に耳貸さず

◇メジャー第4戦◇全英オープン 初日(14日)◇セントアンドリュース オールドコース(スコットランド)◇7297yd(パー72)

スタートホールの1番ティ、イアン・ポールター(イングランド)の名前がアナウンスされると声援の中にブーイングが紛れ込んだ。「私には聞こえなかった。拍手しかね」と答えたが、「69」で回ったホールアウト後のインタビューは新リーグ出場後の周囲とのやり取りに関するものが大半を占めた。

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サウジアラビア系資本をバックにした「LIV招待」に参戦中のポールターは、反発する欧米ツアーの出場停止処分を暫定的ながら法的に覆し、前週の「ジェネシス・スコットランドオープン」でもプレー。来場者の一部から上がったという“罵声”への指摘についても「好きに書けばいいが、この3週間で一度も聞いていない」と一笑に付した。

新リーグへの賛否が渦巻く昨今のゴルフ界だが、ポールターは「意見の食い違いがあるのは当然。どこでゴルフをしても僕たちは友人だ」と選手間では互いの意思を尊重しているという。発信に積極的だったSNSとは距離を置き、開幕前のタイガー・ウッズR&Aトップによる新リーグ批判も意図的にシャットアウト。「セントアンドリュースで出場する全英はこれが最後かもしれないから楽しみたい」とゲームに集中した。

キャメロン・ヤングが首位スタートを切った初日は、好発進したほかの“移籍選手”の名前も目立つ。ダスティン・ジョンソンテーラー・ゴーチとともに4アンダーの5位で滑り出したリー・ウェストウッド(イングランド)も「選手の間では敵意はない」と強調した。

対立構造について「メディアが可能な限り、あおっているように思う。大衆はどこで、誰がプレーしているかは関係なく観戦に行くのではないか」と指摘。「ここで一日中議論することもできる。先週もたくさんの人と話した。しかし、(選手間の敵意のぶつかりが)あるかのようにストーリーにされている。何もないはずの問題を創作されている。そうしたいのなら、それで構わないが」

「今大会で新リーグ選手が優勝した場合、反対派を黙らせることができるか?」という質問には「誰がそんなことを言ったのか? (R&Aトップの)マーティン・スランバーズが言ったの? 言っていないなら、あなたがそう言っただけだね。全ての選手が全力を尽くすのだから、彼は誰が勝っても喜ぶはずだ」と冷静に話した。

2013年大会のチャンピオンで、開幕前の祝賀イベントを欠席したフィル・ミケルソンは数週前にR&Aから連絡があったことを明かした。「『来たほうが良いとは思わないが、希望すれば受け入れる』と言われた。騒動にしたくなかったから『大丈夫』と伝えた」。新リーグに批判的なコメントを残したウッズについては「彼の意見を尊重したい。皆、強い思いや意見がそれぞれあるはず」と語った。

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