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不適合クラブで失格に続き…田村尚之は池ポチャダボで消沈

国内シニアツアー「富士フイルムシニアチャンピオンシップ」(千葉県、ザ・カントリークラブ・ジャパン)の2日目、2アンダーの7位からスタートした田村尚之は2バーディ、1ボギー、1ダブルボギーの「73」でスコアを1つ落とし、通算1アンダーの14位に後退した。

前週行われた「日本シニアオープン」で、田村は災難に見舞われた。3日目を終えて通算4アンダーの5位と好位置につけていたはずが、外部からの指摘で「適合ドライバーヘッドリスト」違反が発覚し、失格となったのだ。

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どういうことかというと、使用していた1WのヘッドはR&Aにより規則に適合するとの裁定を受けていたが、最新の適合リストに記載されていなかった。リストに未掲載のヘッドは競技で使用できないが、クラブ契約を結ぶ地場メーカー「TRPX」の確認ミスだった。同社は「田村プロを始め、皆様に多大なご迷惑をおかけし深くお詫び申し上げます」としている。

失格が響き、シニアオープンで3位に入った渡辺司に賞金ランキングで抜かれ、ランクは4位に。シーズンを終えた時点で4位以内に入れば、来年の「全米シニアプロゴルフ選手権」の出場権を獲得できるが、ボーダーライン上となり「痛かった。あとあとあれが…みたいにならなければ」と悔やんだ。ただ「気持ちの中では吹っ切れています」と切り替え、今週に向けて別の1Wをテストし、リストも確認して臨んだ。

初日は2アンダーで好発進。この日は6番でボギーを喫したが、後半14番と16番のバーディで巻き返し、上位に踏みとどまっていた。落とし穴が待っていたのは最終18番。「先週に続いてショッキングだった」とフライヤーして、狙いよりも飛びすぎた2打目が池へと転がり落ち、ダブルボギーを叩いた。

首位タイに渡辺が立つ中、この1打で首位の背中が一気に遠のき「優勝は無理。できるだけ上位で上がれれば」とホールアウト後は肩を落とした。(千葉県木更津市/鈴木慶祐)

※ゴルフ規則 競技の条件2項(a)「適合ドライバーヘッドリスト」の規定
「プレーヤーが持ち運ぶドライバーはR&Aによって発行される最新の適合ドライバーヘッドリスト(モデルとロフトで識別される)上に掲載されているクラブヘッドを持つものでなければならない」
例外:1999年より前に製造されたクラブヘッドを持つドライバーはこの条件から免除される

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