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プレーオフ負けの井戸木「タッチが最後まで…」

静岡県の裾野カンツリー倶楽部で開催されている、国内シニアツアー「ファンケルクラシック」の最終日、首位と3打差の7位から出た全米シニアプロ覇者の井戸木鴻樹は、土壇場の18番で通算8アンダーとし、首位でホールアウトしていた羽川豊に追いついたが、プレーオフで敗れた。

「前半粘ればチャンスがあるかもと思っていた」と、なんとか前半をイーブンで折り返した井戸木。12番のパー3(174ヤード)、6番アイアンで放ったショットがピン手前からカップに吸い込まれ、会場を沸かすホールインワンで一気に優勝争いに加わった。

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最終18番のバーディで羽川に追いつき、一騎打ちのプレーオフ1ホール目。両者とも約4メートルを残したバーディパットは、先に打った羽川はきっちり沈めてバーディ。対して井戸木のボールは、無情にもカップ左に逸れていった。初日からタッチに不安を感じていたパッティングはこの日、「ラインも読めていなかった」といい、勝敗を分けた。

「タッチが最後まで合わなかった」と、修正しきれなかった3日間を残念そうに振り返った。

来週火曜日からは、再び海外3連戦に臨むため渡米する。「ここまで“粘ること”を覚えてきた。海外での試合でまた勉強して、収穫を得て日本に戻ってきたい」。勝って弾みをつけることはできなかったが、あと一歩まで迫った悔しいプレーオフ負けを、米チャンピオンズツアーへのさらなる糧とする。(静岡県裾野市/糸井順子)

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