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尾崎直道が2012年の賞金王を戴冠

2012年の国内シニアツアー最終戦「富士フイルムシニアチャンピオンシップ」は、井戸木鴻樹のツアー初勝利で閉幕。今季より米国チャンピオンズツアーから、国内シニアツアーに主戦場を移し、ツアーに本格参戦を果たした尾崎直道が、賞金王タイトルを獲得した。

1年間ツアーに参戦し、「成績以上に、ゴルフを見つめ直す機会になった」と振り返る。レギュラーツアーでは成績は獲りにいくという獰猛さがあった反面、ここシニアツアーでは成績はついてくるものと自分なりに理解し、見つめ直した結果の賞金王戴冠だった。「これで本当にシニアツアーの一員になれた感じがする。来年に向け、前向きな気持ちになれるね」と、喜びを表現した。

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この最終戦、最終日までもつれ込んだ賞金王争いは、室田淳との一騎打ち。シーズン2勝を挙げ、賞金ランク2位と約900万円の差をもって首位に君臨し続けた尾崎直だったが、今大会、室田が優勝、尾崎直が2位タイ以下で逆転される可能性をも秘めていた。

首位と3打差の6位タイから出た尾崎直は、最終日に4バーディ、1ボギーの「69」でホールアウトし、通算8アンダーで奥田靖己と並び2位タイでフィニッシュ。追いかける室田は通算7アンダーでホールアウトして単独4位でフィニッシュした。「日本プロゴルフシニア、日本シニアオープンで自信喪失していた。でもこれで少しは不安が取り払えたかな」と安堵するも、「まだ、(今以上に)良いゴルフができる気がする」と、さらなるモチベーションに繋がっている。

このあと尾崎直は、レギュラーツアーの「ダンロップフェニックストーナメント」、「カシオワールドオープンゴルフトーナメント」の2戦に出場する。「室田さんや中嶋さんのように飛距離が武器にならない分、厳しいけど目標は予選通過」。賞金王を戴冠しても、まだなお尾崎直のシーズンは終わらない。(千葉県木更津市/糸井順子)

※賞金王の尾崎直には翌年から3年間のシード権、さらに賞金ランク1位の尾崎直、2位の井戸木には2013年「全米シニアオープン」出場資格が与えられる。

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2012年 富士フイルムシニアチャンピオンシップ



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