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杉原輝雄氏が74歳で死去

プロゴルファーの杉原輝雄氏が28日午前8時30分、大阪府茨木市内の自宅で前立腺がんのため死去した。74歳だった。通夜、告別式は近親者のみによる密葬。年明けにお別れ会が実施される予定。

杉原氏は1957年にプロ入りし、62年の日本オープンで初優勝をマーク。シニア、海外などを含め通算63勝を挙げた(1973年のツアー制施行後は国内男子ツアーで通算28勝を挙げ永久シード選手となった)。

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97年末に、前立腺がんの宣告を受けたが、以降も闘病生活を送りながらプレーに影響を及ぼす手術は受けず、“生涯現役”を貫いてきた。

2006年の「つるやオープンゴルフトーナメント」で68歳10ヶ月7日の史上最年長予選通過記録を樹立。10年春には「中日クラウンズ」で同一大会51年連続出場の世界記録を打ち立てた。しかし同年の「~全英への道~ミズノオープンよみうりクラシック」を最後に試合出場からは遠ざかり、治療に専念していた。

小柄な体ながら、勝利へ執念を欠くことなく、猛練習で日本を代表する名選手となった「プロゴルフ界のドン」は惜しまれながら生涯を終えた。

石川遼
「病気と闘いながら、生涯現役を貫かれた姿が非常に印象的です。杉原さんのような名プレーヤーと同じ時代にプレーできたことが一番心に残っています。ご冥福をお祈りいたします」

松井功・日本プロゴルフ協会会長(PGA)
「小さな体をものともせず、並みいるトッププロや海外選手を倒していく杉原さんの姿に、同じプロゴルファーとして憧れとともに尊敬の念を抱いていました。そして、ガンと戦いながらも試合に出続け、最年長予選通過記録、同一大会連続出場記録と数々の記録を樹立されるなど、その不屈の闘志には頭の下がる思いでした。心からご冥福をお祈りいたします」

小泉直・日本ゴルフツアー機構会長(JGTO)
「この度の杉原輝雄氏の訃報を受けまして、大変残念でなりません。杉原輝雄氏は現在のツアー制度が施行される以前からゴルフトーナメントに出場。常に第一線でご活躍され、男子ゴルフ界を長きにわたり牽引されたと同時に、その与えた影響はあまりに偉大でした。特に、近年のジャパンゴルフツアーでは、2006年の、つるやオープンにおきまして、68歳の最年長予選通過記録を樹立。また2010年の中日クラウンズでは、同一大会連続出場の世界記録となる51回の出場をされ、その偉大な記録には我々も敬服いたしました。ご冥福を心よりお祈り申し上げます」



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