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アン・ソンジュ涙の逆転負け テレビ中継スタッフにボールを蹴られるハプニングも

◇国内女子◇ヤマハレディースオープン葛城 最終日(7日)◇葛城ゴルフ倶楽部山名コース(静岡県)◇6564yd(パー72)

3打リードの単独首位から出たアン・ソンジュ(韓国)は「72」と伸ばせず、通算4アンダーで大会連覇を逃して涙した。優勝した成田美寿々を「うますぎました」と潔く称えた。

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そんなアンが自ら切り出したのは、成田に首位に並ばれて迎えた後半14番のシーン。1打目がファーストカットに残ったアンのボールを、テレビ中継スタッフが気付かずに蹴ってしまった。観客の声に反応した近くの競技委員が現場に駆け付け、ゴルフ規則9.6と14.2b(※)により、蹴ったスタッフ自身がボールを元の位置に戻す処置をした。

しかし、アンは第2打地点に向かう途中に自らのボールが動かされている光景を見ただけで、その場に立ち会えてはいなかった。規則では、当該プレーヤーのほかに「その球を動かす原因となった人」もボールを元の位置にリプレースできるが、「正直、あそこは嫌な気持ちがあった」という。

アンはその2打目をグリーン奥にこぼし、同ホールをボギーとして2位に後退。試合後は「言い訳なんですけど…」とした上で、同ホールで起きた一連の流れを説明した。競技委員は「ルール通りの対応ではあった。ただ最終組ということも踏まえ、(処置は)アンさんを待つべきだったとも感じる」と述べた。

アンは17番(パー3)で10mのバーディパットを入れて成田に並んだが、最終18番(パー5)では3打目をピン上5mに残し、これを外してパー止まり。バーディとした成田に敗北した。「15番(パー5)と同じ距離の3打目で、15番ではショートさせた。それを考えながら打ったら、少し大きくなった」と振り返った。

首に痛みを抱えるアンは、8日(月)に韓国で頸椎ヘルニアの内視鏡手術を受ける予定で、次戦から2戦連続で欠場する。「正直に言うと、あしたは怖いです。良い結果になることを願うしかないし、その後も痛みが出ないようなケアを考えていかないといけない」と声を震わせた。永久シード(30勝)まであと2勝。ツアー離脱前に王手をかけておきたかったところだが、悔しさを胸に押し込めて帰国する。(静岡県袋井市/林洋平)

(※)ゴルフ規則(一部抜粋)
9.6 外的影響が拾い上げた、動かした球
外的影響(ストロークプレーの別のプレーヤーや別の球を含む)がプレーヤーの球を拾い上げたり、動かしたことが「分かっている、または事実上確実」な場合
・罰はない。
そして、
・その球を元の箇所にリプレースしなければならない

14.2b 球をリプレースしなければならない人とその方法
(1)球をリプレースできる人:プレーヤーの球は次の人によってのみ規則に基づいてリプレースしなければならない
・そのプレーヤー。
または、
・その球を拾い上げた人、またはその球を動かす原因となった人

認められていない人がリプレースした球をプレーした場合、プレーヤーは1罰打を受ける。

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2019年 ヤマハレディースオープン葛城



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