森田理香子はリランキング上位進出を逃す
2018年 アース・モンダミンカップ
期間:06/21〜06/24 場所:カメリアヒルズCC(千葉)
新制度「リランキング」で生き残れず QTトップ選手のため息
◇国内女子◇アース・モンダミンカップ 2日目(22日)◇カメリアヒルズCC(千葉県)◇6620yd(パー72)
今大会を終えた時点の賞金ランキングに応じて、シードプレーヤーを除く選手の出場優先順位を入れ替える「リランキング」が実施される。国内女子ツアーで、今季から導入された。前年のファイナルQT(最終予選会)で失敗しても、シーズン中の成績次第でランクを上げれば、より多くの大会に出場できるようになる。
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サバイバルバトルでは、浮上する選手がいれば、押し出される選手も当然いる。その厳しさを存分に味わったのが、昨年末のQTをトップ通過した21歳の高橋恵だ。今季は17試合に出場し、予選落ちが12回。獲得賞金額は約160万円にとどまり、現時点の暫定ランキングは56位まで下降した。浮上のラストチャンスだった今週も通算3オーバーの111位で決勝ラウンドに進めず、9月の第2回リランキングまでのツアー出場は限定的になった。
2010年に下部ステップアップツアーを最年少の13歳で制し、プロテストに合格した16年の新人戦で優勝。さらなる飛躍を期待された新シーズンだっただけに、本人も失望を隠せない。「特別に何かが悪かったわけじゃないが、ミスの内容が毎ホールのように違った。練習を続けてきたけど、結果に結びつかなかった」。言葉の合間に、何度も深いため息をついた。
昨年までの制度ならフルシーズンに出場できる立場だったが、「リランキングはいいことだと思う。QTが良くても気を張って毎試合、集中できました」と泣き言はしない。「いまの自分の位置を知ることができました。もっと考えて、どこかを大きく変えないといけない」と続け、再び深く息を吐き出した。(千葉県袖ケ浦市/塚田達也)