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24歳は若手か、それとも中堅か? 比嘉真美子の自覚と違和感

◇国内女子◇KKT杯バンテリンレディスオープン 最終日(15日)◇熊本空港CC(熊本県)◇6428yd(パー72)

歓喜の瞬間はホールアウトから約1時間後。4打差の逆転劇を演じた24歳の比嘉真美子は「かみあえば、ワンチャンスあると思っていた」と笑みを浮かべた。

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12位から出て7バーディ、1ボギーの「66」。通算6アンダーとし、昨季「NEC軽井沢72ゴルフトーナメント」に続くツアー通算4勝目。前日に降った雨水を含むグリーンでチャンスを量産。9Iで1打目を放った前半8番(パー3)で3mにつけ4つ目のバーディ。「ティショットは曲がっていたけど、例年よりグリーンが止まったので、アイアンをしっかり打てればチャンスになると思った」。

最終18番(パー5)を前に一時後続に3打差をつけ首位を快走していた最終組の成田美寿々のスコアを確認し、「成田さんの調子が良いのは知っていたから、わたしが18番をとっても1打足りないか、運が良ければプレーオフかなって」。残り212ydからの2打目を5Wでカラーまで運ぶと、2mを決めてバーディ締め。ホールアウト後、クラブハウスのレストランでコーヒーを飲むと、練習グリーンで調整しプレーオフに備えた。

今季からプレーヤーズ委員長(昨年のミーティング委員長から名称変更)に就任。日本女子プロゴルフ協会(LPGA)と選手とのパイプ役になった。「選手にとってもいままで以上に良いツアーにしていきたいし、ファンサービスをもっとやりたい」。ただ、先輩プロらに「若手として頑張ります」と言うと「いやいや、もう中堅だから」とツッコミを受けた。「若手と思っていたら。わたしも初めて知ったんです。どうやら、もう中堅のようで…」といたずらに笑う。

ただ、選手としての責任感を示した。前週までの今季6試合で日本人選手は鈴木愛の2勝だけ。日の丸入りのスコアホルダーを使う比嘉は「鈴木選手は数試合でもう複数回優勝していて、その流れに乗りたかった」ときっぱり。「日本の若手選手がツアーを盛り上げたいし、刺激するような。そんな一員にわたしもなりたい」と、中堅認定を拒む気概のコメントを残した。

賞金ランキングは3位に浮上。次戦は休み、2週後の「サイバーエージェント レディス」から再始動。「今季は勝てていなくてもしっかり戦えていた。トレーニングや練習をちゃんとできているので、心に余裕がある。メジャーを含む3勝が目標。これで次に進める」。まっすぐな視線で力強く頼もしい言葉を並べた。(熊本県菊陽町/林洋平)

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