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涙の開幕前夜 イ・ボミを救った石川遼先生

◇国内女子◇KKT杯バンテリンレディスオープン 2日目(14日)◇熊本空港CC(熊本県)◇6428yd(パー72)

3バーディ、1ボギーの「70」で回り通算1オーバーの19位タイで決勝ラウンドに進んだイ・ボミ(韓国)は「内容は良くなった」と安堵した。今大会開幕前日に石川遼からメールでスイングのアドバイスをもらい「教えてもらったことを意識したら(ショットの)当たりが厚くなった」と納得した。

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スコアを2つ伸ばして迎えた後半5番。120ydからの2打目でPWを使うと花道から転がって“OKバーディ”。「ドライバーは左に行くことがあったけど、ショットは良くなった」。雨脚の強まった最終9番(パー5)は「ストロークミス」で1mのパーパットがカップに蹴られてボギーとしたが、「予選(カット)のことも気にしていたくらいだった。だから、きょうは良かった」と充実の表情を浮かべた。

12日(木)のプロアマ戦でショットが左右に散った。「今季で一番悪かったかもしれない」。今季最高の11位タイになった前週「スタジオアリス女子オープン」でわずかな復調気配を感じただけに、「今週も傷つくことになるのか…」とホテルに帰って人知れず涙を流したという。

イを心配した清水重憲キャディはその夜、同日開幕した男子ツアー「東建ホームメイトカップ」で首位発進した石川遼に「おめでとう」と連絡した。やり取りを続けていると、不調のイの話題になった。清水キャディがイのスイング動画を石川に送ると、「テークバックをきれいに上げようとしすぎている。フェースが少し開いて上がっているので、少しシャット目にすると良いかもしれません」と丁寧な返事をもらった。

それを伝えられたイは「手がかぶるような感じはするけど、その点を注意した。すごく当たりが良くなった」と笑顔。首位と5打差で上位を狙える位置につけ「先生ですね。気にかけてもらって本当にありがたいです」と石川に感謝した。(熊本県菊陽町/林洋平)

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