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唯一のシード選手 岡山絵里が新シーズンへ弾みをつける貫禄V

◇グアム知事杯女子ゴルフトーナメント 最終日(16日)◇レオパレスリゾートカントリークラブ ハイビスカス&オーキッド(グアム)◇6563yd(パー72)

出場84人中で唯一の国内ツアーシード選手、岡山絵里がリョウ・スウイン(台湾)をプレーオフ3ホール目で下して優勝カップを掲げた。

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初日に続く強風の中、首位と5打差でスタート。5番でボギーが先行したが、「欲を出さずにパーを目指してプレーした」。中盤から9番(パー5)、10番、12番(パー5)と立て続けにバーディを奪取して首位に迫った。

最終18番では「入れに行った」とグリーン横からチップインバーディ締め。全選手の中で唯一の60台となる「69」を出して通算イーブンパーとし、逆転優勝へ望みをつないだ。

首位を争う最終組のリョウよりも5組前でホールアウトし、仲間とクラブハウス内のテレビで試合経過を見守りながら心の準備をしていた。「相手は台湾の選手。きっと風に強いだろうから気長にやろうと思った」。

18番の繰り返しで行われたプレーオフ2ホール目では、1.5mのバーディチャンスを決め切れず「これが自分の悪いところ」と反省。それでも3ホール目でダブルボギーをたたいた相手に対し、パーとして勝負を決めた。

3月の「ダイキンオーキッドレディス」で開幕する新シーズンに弾みをつけた。昨季のレギュラーツアーでは「マンシングウェアレディース東海クラシック」の3位タイをはじめ、9度トップ10入りしたが未勝利。「レギュラーで優勝するにはあんなパットじゃダメ」という自分への戒めも、今週で得た収穫のひとつだ。

プレーオフの決着後には同世代の戦友たちからウォーターシャワーを浴びせられ、「みんな同じ選手なのに祝福してくれて嬉しい」といっぱいの笑顔を見せた。(グアム島ジョーナ/柴田雄平)

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