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賞金女王へ最後の試練 鈴木愛が戦う見えない敵

◇国内女子メジャー第4戦◇LPGAツアー選手権リコーカップ3日目(25日)◇宮崎CC(宮崎県)◇6448yd(パー72)

賞金ランキングトップの鈴木愛は「70」で回ったが、11位から通算2アンダーの13位に後退した。逆転で賞金女王の可能性を残すイ・ミニョン(同ランク3位/韓国)は首位と2打差の2位につけており、2013年の森田理香子以来、4年ぶりの日本人女王に向けて最後の試練を迎えた。

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穏やかな風の下、鈴木は苛立ちを隠せなかった。「風がなくてまわりもスコアを伸ばすと思っていたので」。3バーディ(1ボギー)を奪って今週自己ベストスコアになったが、「ショットが良くなっても(パットが)決まらない」と落胆の表情を浮かべた。

前半4番に5mを決めたが、残り2つのバーディはショットをピンに絡めて奪ったもの。平均パット1位の鈴木は、ボールの転がりを不規則にする高麗芝と激しい傾斜に苦戦し、3日間を通じてバーディは4つだけ。「良い感じで打てていても、(芝の)逆目が強かったり、切れなかったり。ラインが読めても入らない」とため息をついた。

賞金レースはイが優勝した上で、鈴木が単独15位以下になった場合に逆転を許す(※)。最終日は、最終組のイから6組前でキム・ハヌル(同ランク2位/韓国)とラウンド。「特にまわりの選手のスコアは意識をしていない」としたがライバルたちとの戦いに加えて、見えない重圧もある。

一方で単独6位以上に入ると自力で戴冠。3人の並ぶ同順位とは2打差だが「とにかく自分が良いプレーをすれば、賞金女王は獲れると思う。バーディを狙っていく。1年やって思うようにならないことも多くて、最後は本当に良い締めくくりをしたい」と誓った。(宮崎県宮崎市/林洋平)

(※)キム・ハヌルは優勝した上で鈴木が6位タイ以下になった場合に賞金女王となる。

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