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鈴木愛は4年ぶりの日本人女王へ「優勝して決めるのが一番」

◇国内女子メジャー第4戦◇LPGAツアー選手権リコーカップ 事前(22日)◇宮崎CC(宮崎県)◇6448yd(パー72)

4年ぶりの日本人賞金女王を目指す鈴木愛が最終調整を行い、「調子は悪くない。勝つチャンスはある。優勝して決めるのが一番」と重圧のかかる大一番を見据えた。

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賞金ランキングトップで迎えた最終戦。キム・ハヌルイ・ミニョン申ジエ(すべて韓国)が優勝を逃した時点で自身初のタイトルが決まる。単独6位以上で自力での戴冠となるが、「6位を考え過ぎるとあまり良くない。とにかく上を目指す」と力強く答えた。

小雨が降り続いた開幕前日。今季2勝をともにした小畑貴宏キャディを携え、アウト9ホールを約2時間45分かけて入念に確認した。芝目が強い高麗グリーンについて「ラインが読みにくいところがある。ショットの調子はかなり良いのでパターが入ればという感じ」と印象を語った。

鬼門に挙げるのは「前半3番」。412ydのパー4は、フェアウェイがティグラウンドから向かって右側に大きく傾斜し、中央近くの木がティショットの落としどころを狭くする。ドローヒッターの鈴木は「木を狙って打って(フェアウェイの)右傾斜をつたって右ラフに行くとオーケーと思って打つんですけど…。かなり難しくて、結局毎回、木の後ろにいってしまう」と警戒しながら、「あの木を切って欲しいです」と笑いを誘った。

重圧を抱えたシーズンは今週で終わる。10月の「富士通レディース」から7連戦目。鈴木を追う賞金ランク2位以下の4人は海外選手で、孤軍奮闘の展開もあり人目を気にする生活に変わった。応援は素直にうれしいが、いつしか周囲から聞こえるヒソヒソ声も気になりはじめた。母の美江さんは言う。「終盤はあんまり外に出なくなりましたね。コンビニに行っても車から降りなくなって」。

2013年の森田理香子以来の日本人女王へ。初日は賞金ランク2位のキムと、2人でのラウンドになる。「久しぶりに女王争いは、最終戦までもつれこんだ。期待もされていると思う。多少なりともプレッシャーはある」。重圧を越えた先に、歓喜がある。(宮崎県宮崎市/林洋平)

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