自身初の賞金ランク首位に立った鈴木愛

◇国内女子◇伊藤園レディス 事前情報（9日）◇グレートアイランド倶楽部（千葉）◇6741yd（パー72）

色づく木々が晩秋を感じさせる中、今季の国内女子ツアーは残り3戦。現時点で、賞金ランキング1位の鈴木愛と、2位のキム・ハヌル（韓国）との差は約1185万円。3位のイ・ミニョンとの差は約1722万円。今週、来週は優勝賞金1800万円、最終戦は同2500万円で、数字上は賞金ランク10位の成田美寿々まで逆転賞金女王の可能性を残している。

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過熱する争いを象徴するように、大会初日は賞金トップ3が同組となる。

「ここまでならなかったのが不思議なくらい。いつかはなるなと思っていたので、予想通りのペアリングです」と言うのは、前週初めてランク1位に立った鈴木。開幕前日は明るい軽やかな笑顔を見せたが、「ナーバスにならずに楽しくできればと思う。それがいま、一番難しいと思うので」と、追われる立場になって迎える大会を見据えた。

心なしか笑顔も軽やかなキム・ハヌル

「結構、気が楽になりました」とリラックスした笑みを見せるのは、逆転を許したキムだ。国内ツアーは3週間ぶりの出場。2週間前はコーチとともにショットとパットの調整に努め、前週は韓国女子ツアーを戦って8位となった。

「（前回の国内ツアー出場から）1カ月経ったような気がします。（韓国では）結構、日本で頑張っているねとほめられました」と、2011年、12年と韓国で2度の賞金女王に輝いたキムは言う。「残り3試合あるけれど、シーズンが終わったら休めるし、楽しんでプレーしたい」と、充電期間を挟んでラストスパートへの意欲満々だ。

ちなみに、11日にはファースト写真集も発売される。「ぜひ買ってください。石垣島の綺麗な景色もあるし、水着も頑張りました。本を持ってきてくれたら、サインしますよ」と上機嫌でPRした。（千葉県長南町／今岡涼太）