初の日本人キャディも…アン・シネは意思疎通で苦戦
2017年 NOBUTA GROUP マスターズGCレディース
期間:10/19〜10/22 場所:マスターズGC(兵庫)
アン・シネが初日のクラブ超過発覚で8罰打 日本ツアー初棄権
◇国内女子◇NOBUTA GROUP マスターズGCレディース 2日目(20日)◇マスターズGC (兵庫)◇6507yd(パー72)
真っ青なウェア以上にアン・シネ(韓国)の表情が青ざめた。スタート前の練習場に行く際に、初日からキャディバッグにクラブが15本入っていたことに気づき、日本女子プロゴルフ協会(LPGA)に報告。ゴルフ規則「4-4a」と「6-6d」により初日の前半10番、11番にそれぞれ4罰打の計8罰打が加わった。パーだった最初の10番は+4、ボギーだった11番は+5となり、通算14オーバーに訂正された。
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「48度のウェッジが多く入っていた。練習するときはクラブを16本持ち歩く。キャディとのコミュニケーション不足です」。初日はキャディバッグに雨用のカバーをかけており、また今大会から初タッグの日本人キャディを起用していたことも影響した可能性がある。
「20年間ゴルフをやっていて初めてのこと。びっくりしている」と動揺を隠しきれない様子。午前9時21分のスタート前に体調不良を理由に棄権を表明し、コースを後にした。次戦は未定だという。
同じ初日には、葭葉ルミもクラブ超過で4罰打を受けていた。
ゴルフ規則(抜粋)
【4-4 a クラブの選定と補充】
プレーヤーは、14本を超えるクラブを持って正規のラウンドをスタートしてはならない。プレーヤーの使用クラブは、そのラウンドのためにスタート時点で選んだクラブに限られる。ただし、プレーヤーが14本未満でスタートしたときは、合計して14本を超えなければ何本でも補充することができる。
違反の罰は持ち運んでいたクラブの超過本数にかかわらず、違反があった各ホールに対し2打。ただし、1ラウンドにつき最高4打まで(違反のあった最初の2ホールに各2打の罰)。
【6-6d 例外】
2016年1月にゴルフ規則が改定され、罰を受けていたことを知らずに過少なスコアを提出した場合、以前とは異なり競技失格にはならない。違反に対する罰打にスコア誤記の2罰打を加え、競技を続行する。