「中京テレビ・ブリヂストンレディスオープン」初日スコア
2017年 中京テレビ・ブリヂストンレディスオープン
期間:05/19〜05/21 場所:中京GC石野コース(愛知)
”金の卵”の18歳 プロテスト受験の大里桃子と勝みなみが好発進
◇国内女子◇中京テレビ・ブリヂストンレディスオープン 初日(19日)◇中京GC石野コース(愛知)◇6401yd(パー72)
黄金世代のアマチュア2人が上位発進を決めた。大里桃子が5アンダー5位、勝みなみは4アンダー6位とした。ともに3月に高校を卒業したばかりの18歳は、今年7月のプロテスト合格を目指す同志でありライバルだ。
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昨年の「日本女子オープン」を優勝してプロ転向した畑岡奈紗、新垣比菜ら期待の世代をけん引してきたのは勝だ。2014年の「KKT杯バンテリンレディスオープン」で15歳293日のツアー史上最年少優勝を挙げた。
ウイニングパットを決めて大歓声に包まれる鹿児島高校1年の勝の快挙を、18番グリーンの横で見つめたのが熊本国府高1年だった大里。開催コースの熊本空港カントリークラブに所属しており、ボランティアスタッフとして働いていた。
勝とは九州地区のゴルフ大会などで顔を合わせ、小学校時代からの友人。「すごすぎる!」。快挙を直接祝福したが、時間の経過とともに感情は複雑になった。「やっぱり悔しさも出てきました。負けられないと思った」と振り返った。
今大会でツアー10戦目。経験値では、勝や新垣を下回る。前週に出場したプロテスト2次予選(※)で2位になり、最終テストの進出を手繰り寄せた。
対する勝はツアー優勝後に苦戦を強いられた。史上初のアマチュア2勝目を達成し、すぐにプロ転向するという青写真を描いたが、欲した結果を残せていない。「2勝目と思って自分を追い詰めていた。去年と一昨年は楽しめなかった。でもその2年があったからこそ、今年の自分がいるのかな」。
会心のラウンドに「きょうは楽しかった」と笑顔。もちろん今大会でも優勝してのプロ転向を狙うが、今月24日に大里と違う地区で出場するプロテスト2次予選が待つ。
目標に向けて突き進む”金の卵”たち。大里は「100点に近い内容を出せた」と喜び、勝は「やっぱりゴルフは楽しくやりたい」と笑顔で話した。(愛知県豊田市/林洋平)
(※)A地区(富岡倶楽部/群馬県)、B地区(周南カントリー倶楽部/山口県)で2次予選を2回ずつ実施。各回の合計ポイント上位(A地区は出場103人で52位まで・B地区は出場96選手で48位まで)が最終プロテストに進む