アン・ソンジュとイ・ミニョンが首位 三ヶ島かなら1打差3位
2017年 ヤマハレディースオープン葛城
期間:03/30〜04/02 場所:葛城GC山名コース(静岡)
イ・ミニョンのとある1日 ひとり自転車で向かった先は?
◇国内女子◇ヤマハレディースオープン葛城 2日目(31日)◇葛城ゴルフ倶楽部山名C(静岡県)◇ 6568ヤード(パー72)
今季から日本ツアーに参戦している25歳のイ・ミニョン(韓国)が、3バーディ、1ボギーの2アンダー「70」で回り、通算3アンダーの3位に浮上した。昨年のQTは4位で通過。今年は4試合でトップ10が2度と好プレーを続けている。
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「きょうが最後の1日だという気持ちがある」と語る言葉には重みがある。腎臓がんの宣告を受け、手術を受けたのがちょうど2年前の3月30日。現在も年に1度の検査は必須だが、それ以外はゴルフも、食事も、自由な人生を謳歌している。
雨にたたられたこの日のラウンドは、「安全に行くのが得意」と、ボギーは3パットした1番での1つに抑えて、その後は静かに3バーディを重ねていった。「きのうよりショットが悪かったから、手でコントロールしながら打っていた」と、こともなげに振り返った。
とにかくゴルフをしていることが楽しいという。言葉だけではなく、話しているその表情にも笑みが絶えない。「優勝はもちろんしたいけど、いまはゴルフをしているだけで楽しいから、あまり優勝、優勝という気持ちはない。ずっと日本ツアーで戦いたいから、シードを獲ることが目標です」。
今週月曜日、イは日本に来て初めてうなぎを食べたという。うなぎ屋は自分で探した。「韓国は塩で食べるから、(タレで食べるのとは)ちょっと違う。素晴らしいですね」と満面の笑みを浮かべた。2日後の水曜日にも、ホテルで自転車を借りて1人で再訪するほど気に入った。「(行ったのは)月と水だから、あ、きょうはうなぎの日ですね!」とまた笑った。再発への恐怖にも負けず、人生を楽しむポジティブさが気持ち良かった。(静岡県袋井市/今岡涼太)