史上ワーストの「141」 上原彩子に前代未聞の68罰打
2016年 伊藤園レディスゴルフトーナメント
期間:11/11〜11/13 場所:グレートアイランドC(千葉)
投げ渡そうとしたボールが池へ!松森彩夏、見つからず2罰打
◇国内女子◇伊藤園レディス 初日(11日)◇グレートアイランド倶楽部(千葉)◇6639yd(パー72)
グリーン上でよく見る光景…のはずだったが、とんだ落とし穴があった。「伊藤園レディス」2日目、日没順延のため持ち越されていた第1ラウンドを15番から再開し、最終18番グリーンにやってきた松森彩夏の身にそれは降りかかった。
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パーオンさせた松森はグリーン上の球をマークして拾い上げ、ふいてもらおうと“いつものように”キャディの方へ球を投げた。ところが、キャディは下を向いてメモを取っている最中で、頭に当たり、そのままグリーン左サイドに広がる池に入った。キャディは靴下とビブスを脱いで捜したが、見つからず、やむなく球を取り替えてプレーせざるを得なくなった。
ゴルフ規則15-1によると、プレーヤーはティグラウンドからプレーした球でホールアウトしなければならず、ロストボールやOBなどの場合を除き、球を取り替えられない。球を取り替えた(意図しないケースを含む)場合、ゴルフ規則15-2により2罰打が加えられる。
ゴルフ規則裁定集でも、「マーク後にキャディに投げて渡した球が池に入ったので、別の球でプレー」した場合を具体例として取り上げ、「2打の罰を受ける」と明記している。松森はこれに該当し、このホールを痛恨のダブルボギーした。
松森は「いつもの癖で、キャディの状況を見ずに投げてしまった。自分の不注意」と反省していた。(千葉県長南町/糸井順子)
【ゴルフ規則裁定集】
規則15 取り替えられた球
マークしたあとにキャディーに投げて渡した球が池に入ったので、別の球でプレー
質問:プレーヤーがパッティンググリーン上の自分の球をマークして拾い上げ、ふいてもらうために自分のキャディーに投げて渡したところ、キャディーがその球を受けそこねて池に入れてしまい回収できなくなった。止むを得ず、プレーヤーは別の球でホールアウトしたが、規則15-2により罰せられるか。
回答:罰を受ける。球は規則16-1bに基づいて拾い上げられているが、規則16-1bは別の球への取り替えを許していない。したがって、プレーヤーはマッチプレーではそのホールの負け、ストロークプレーでは2打の罰を受ける。
【ゴルフ規則】
15-1(抜粋) プレーヤーはティーインググラウンドからプレーした球でホールアウトしなければならない。
15-2(抜粋) 規則上球を取り替えることが許されていないのにプレーヤーが球を取り替えた場合、取り替えられた球は誤球ではなく、インプレーの球となる。取り替えられた球をストロークしたときは、ストロークプレーでは2打の罰を受け、取り替えられた球でそのホールを終えなければならない。