勝みなみアマ2勝目ならず 申ジエが大会3連覇の快挙
2016年 ニチレイレディス
期間:06/17〜06/19 場所:袖ヶ浦CC新袖C(千葉)
「今年は申年、わたしの年」申ジエ、貫禄勝ちの3連覇
国内女子ツアー「ニチレイレディス」最終日、3位から出た申ジエ(韓国)が通算12アンダーで逆転。1988年のツアー制度施行後、史上3人目となる同一大会3連覇を達成した。アマチュアの勝みなみ(鹿児島高3年)を2打差で追って出ると、5バーディ、1ボギー「68」でプレー。「風予報(の日)でアマチュアとプロの差が出る。経験値が勝ると思っていた」と、自信のみなぎる貫録勝ちだった。
世界女王に登り詰めた精神力が17歳を飲み込んだ。勝と同じ最終組で、4番までパーを並べた。5番でチップインバーディを奪い、拳をにぎった。6番では約8mのバーディパットを沈めた。このホールをボギーとした勝を抜き去ると、後半は一人舞台だった。さらに2打伸ばし、3打差で悠々とゴールテープを切った。
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同一大会3連覇は、ローラ・デービース、アニカ・ソレンスタムに続く快挙。今季はイ・ボミ(韓国)が「ほけんの窓口レディース」、テレサ・ルー(台湾)が「リゾートトラストレディス」で挑んだが、達成できなかった。
珍しく応援に来た父チェソップさんに贈るプレゼントになった。この日は56回目の誕生日でも、父の日でもある。風景写真家の父は世界で撮影し、普段は会うことが少ない。「父から『良いプレーを見せてくれてありがとう』と言われた。嬉しいです」と、娘の表情を見せた。
賞金女王へ視界良好だ。今大会で優勝賞金1440万円を加算。今季の獲得額を7545万円余とし、トップに立った。「良い流れで来ている。このまま行きたい」と意気込む。今年は申年だ。「わたしの年、なんじゃないかな」。余裕しゃくしゃく、おどけてみせた。(千葉市若葉区/林洋平)