大山志保が逆転で17勝目 熊本出身の笠りつ子は1打及ばず
2016年 フジサンケイレディスクラシック
期間:04/22〜04/24 場所:川奈ホテルGC富士コース(静岡)
惜敗2位の笠りつ子「熊本の底力見せられた」
「悔しいです…。勝ちたかったけど…勝てなかった…」。ひとつの言葉を発すると、口を真一文字に結び、目にはみるみる間に涙がたまっていく。泣いてはダメ、熊本の女は強かけん―そう自分に言い聞かせるようだった。
静岡県の川奈ホテルGC富士コースで開催された「フジサンケイレディスクラシック」最終日。首位で出た熊本出身の笠りつ子は2バーディ、2ボギーの「72」にとどまり、通算10アンダー。1打及ばず、2位でフィニッシュした。
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大地震に見舞われた熊本勢には大きな声援が飛んだ。「(精神的に)脇をしめていこう」と最終日に臨んだ。首位のアン・ソンジュ(韓国)を2打差で追って迎えた最終18番。「セカンドから狙っていこうという気持ちだった」と狙った第2打はピン左8mに乗せた。
「最後は入れていこうと狙った。バーディパットは入らなかったけど、入らなかった悔しい気持ちよりも、最後まであきらめずに思い切りいけたのは良かった」と、普段の潔さが戻った。
初日、2日目に首位に立ち、避難生活が続く地元の友人らからのメッセージが、笠自身の力にもなった。「熊本の人たちに“笠りつ子”が頑張っている姿を少しでも見せられたらいい」と話していた今週。「底力を見せられたかな」と再び前を向いた。(静岡県伊東市/糸井順子)
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