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逆転のナリタ 「鬼の居ぬ間に」連覇なるか

兵庫県の花屋敷GCよかわコースで8日(金)、国内女子ツアー「スタジオアリス女子オープン」が開幕する。連覇をかけて戦うのは前年、2位から出た最終日に「64」をマークして逆転した成田美寿々。7日に行われたプロアマラウンドは強い風雨の影響で9ホールに短縮されたが、「最後の方は楽しかった」と晴れやかな笑顔でクラブハウスに引き上げてきた。

昨季2勝の実力者も、今季4試合を終えて予選落ちが2回、賞金ランク59位と出遅れている。このオフに取り組んだスイング改造が「時間がかかっていて、まだ完璧に終わっていない」状態だという。ショートゲームの練習にも多くの時間を費やせず、「自信を持ってスタートできるものが1つもなかった」と、開幕前の不安が的中した形だ。

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とはいえ、「苦手だった」という今週のアップダウンが多い難コースについては「去年、勝てたことで印象は違うものになった」。前年大会は、最終ラウンドでスタートの1番からチャージをかける6連続バーディから優勝を呼び込み、“逆転のナリタ”(通算7勝のうち5勝が逆転)を改めて印象付けた舞台でもある。

今週は、賞金ランク1位のテレサ・ルー(台湾)、同2位のキム・ハヌル(韓国)のほか、同4位のイ・ボミ(韓国)らランク上位たちが不在。「鬼の居ぬ間に・・・と思っているのは、もちろんあります」。自国の世界ランク上位2人が出場見込みの8月「リオデジャネイロ五輪」代表争いにおいても、現時点で日本勢8番手に甘んじている。ディフェンディング大会を、沈みがちな状況を好転させるきっかけとしたい。(兵庫県三木市/塚田達也)

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