テレサ・ルーが初の開幕戦連覇を達成!通算10勝目
2016年 ダイキンオーキッドレディスゴルフトーナメント
期間:03/03〜03/06 場所:琉球GC(沖縄)
テレサ・ルー 賞金女王より金メダルより大事な目標とは?
国内女子ツアーの開幕戦「ダイキンオーキッドレディスゴルフトーナメント」は、テレサ・ルー(台湾)が大会初の連覇を飾った。2打差を追ってスタートし、西山ゆかりとのシーソーゲームを制した。終盤の3連続バーディで勝負を決め、国内ツアー通算10勝目を挙げた。
勝負どころで集中力が際立った。4番のイーグルで奪った首位を西山に再逆転され迎えた15番。9Iで1.5mにつけてバーディを奪い、ボギーとした西山をまた逆転した。16番ではカップまでの16mを花道からパターで沈めた。17番では155ydを7Iで50cmにつけて3連続。自分のプレーに集中し続け、気がつけば3打差で完勝した。
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昨季はツアー5勝で賞金ランク2位となった。台湾のファンからは「日本ツアーで賞金女王になって」「世界ランクを上げて五輪で活躍して」とエールを送られる。
前週時点(2月29日発表)の世界ランクでは20位と台湾勢でトップに立つ。2番手は世界ランク39位のツェン・ヤニ、3番手は41位のキャンディ・クン。ルーが代表の座を得るのは濃厚で「オリンピックに出たいです。金メダルも取りたい」と語る。
だが、それよりも叶えたい目標がある。「平均ストローク60台」だ。昨年も掲げていたが「70.2626」と届かなかった。こだわる理由には、台湾が誇るレジェンドの存在があった。
日本ツアー通算71勝で永久シードを保持し、7度の賞金女王に輝いたト阿玉に言われた。「一打一打に集中する。幸せな気持ちでゴルフをやることが重要」。その答えが「平均ストローク」を徹底的に追求することなのだという。
節目の勝利に「長かったな。辛いこともあった」と振り返る。自分のプレーにこだわり続け、結果を待つ。賞金女王より、金メダルより大切にしているのは自分に打ち勝つことだ。(沖縄県南城市/林洋平)