「1Wだけ左に引っ張るボールが出るが、アイアンの調子は悪くない」と語ったアン・ソンジュ

9日に開幕する「スタンレーレディス」のディフェンディングチャンピオンはアン・ソンジュ（韓国）。昨年大会は、シーズン4勝目を飾ると同時に「久しぶりの恋愛」を公言した場でもある。

彼氏として存在を明かしたキム・ソンホさんとはその後、昨年の大晦日に入籍して夫婦となった。「1年経って変わったこと？カレシからダンナになったくらい。幸せですよ」と、おのろけムードは今も続いている。

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キムさんは、今季初優勝を遂げた7月の「センチュリー21レディス」などでキャディをスポットで務めた後、8月の「NEC軽井沢72」からは継続的にアンのバッグを担いでいる。時にはプレーをめぐって口論になるが、ショットの調子が万全でない現在は「わたしの癖を良く知っている人にやってほしいから」という。

昨年は、今週と翌週の「富士通レディース」を連勝。この2大会は、過去に2度ずつ勝利を遂げた試合でもある。「今週か来週のどちらかで、連覇をやってみたい」と、目をらんらんとさせた。

ただ、今週の会場となる静岡・東名CCのグリーンの状態が、昨年とはかなり異なることを気にかける。「硬くて、PWで打っているのに『カーン』とアスファルトのような音がする。いい当たりでもバウンドしてPWでも5yd、6Iや7Iは10ydくらい転がる」と、8日のプロアマ戦での印象を語った。昨年の優勝スコアは14アンダーだが「今年は10アンダー以上はいかないと思う」と述べた。

あと1勝すれば、節目のツアー20勝。20勝したら引退すると言及したこともあるが、今は“2年後の引退”を口にする。「ゴルフをやっている間は忙しいからできないけど、やっていない結婚式を2年後にやりたい」。本気とも冗談ともつかないが、そういうことのようだ。（静岡県裾野市／片川望）