大山志保が今季初優勝 最終18番のバーディで決着
2015年 ヨネックスレディス
期間:06/05〜06/07 場所:ヨネックスCC(新潟)
大山志保の“スイーツ断ち” 今晩だけついに解禁
「イチゴ少なめ、生クリームたっぷりのショートケーキをホールごと食べます! 今晩をイメージしただけで、うれしくなります」――。
国内女子ツアー「ヨネックスレディス」で優勝を飾った大山志保は、今年1月から続けていた“スイーツ断ち”の一晩解禁が何よりうれしそうだった。寝ても覚めても甘いもの…という大のスイーツ党。念願のケーキに舌なめずりしながら、願掛けを明かした。
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「(今季)1勝を飾るまでは、絶対に食べない」
期間を決めず、いつまで続くのか分からないゴールに向け、そう腹をくくっていたという。理由は、自身への期待。このオフは、昨年以上にトレーニングを重ね、身体作りに取り組んだ。スイーツ断ちも含め、練習しながらの3日間の断食など、父・晃さんも心配するほどストイックに身体を絞ってきた。
そのせいか、コース脇で見守ることが多い晃さんが、「遠目から見て、志保を韓国のイ・チヒ選手と間違えたこともあった」と笑って明かすエピソードも誕生する今シーズン前半戦だ。体重が最もあった時期から、最高でマイナス8キロ(現在はマイナス7キロ)まで落としたという。
しかし飛距離は落ちることなく、よりキレのあるスイングに変貌。開幕直後は不安定だったスイングも、試合毎に試行錯誤を繰り返す日々を経て、ようやく「これだ」という感覚を掴み、今回の優勝で確信へと変わった。
今年の目標は「今季3勝と、世界ランク30位以内」。昨年の2勝を上回る成績と同時に、かねてから口にしてきた来年のリオ五輪への出場が次の“願掛け”となる。五輪代表権を手中に収めるためだけではなく、世界の注目が集まる中でメダルの戦いに備える高い目標だ。
これまで「イメージだけで楽しんでいた」という大好物のスイーツを心ゆくまで堪能し、前進の原動力とする。(新潟県長岡市/糸井順子)