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「1億円の束を見たい」 3年ぶりVの笠りつ子が春色のステップ

「今年は1億円稼ぐのが目標。1億円の束を見てみたい」。プレーオフにもつれ込んだ「アクサレディス in MIYAZAKI」でイ・ボミ(韓国)を破り、3年ぶりとなるツアー3勝目を挙げた笠りつ子は、優勝記者会見でそう言って豪快に笑った。

パー5の18番で繰り返されたプレーオフで、笠はいずれも3打目をピンから3~4mにつけた。2ホール目までは、イの方がカップに近く、笠が先にファーストパットを打つことになったが、「ボミのマークは見ていない。自分のマークとカップしか見ていない」と集中を高め、いずれも沈めてプレッシャーを掛けた。

イも譲らずに迎えた3ホール目。3打目は、笠がピン左、イが右と分かれたが、同じような距離を残した。ここでイが「先に行くよ」と声を掛ける。マッチプレー形式となるサドンデスプレーオフならではの勝負の綾だ。笠は「仕掛けてきたのかな」とも感じたが、「いいよ」と応じた。

イのパットがカップの右にそれると、「次は私だ」と冷静にストローク。打ち出されたボールがフックラインに乗り、カップに吸い込まれると、チャームポイントの白い歯を見せて両手を大きく突き上げた。

アプローチに悩み、勝てそうで勝てないもどかしさが続いたが、今週、男子プロの片山晋呉からアドバイスを受けた。「ボールにもっと近づいた方がいい。ラフだと(フェースを)開いた方がいい」などの基本的で単純な指摘だったというが、「片山さんから教わったおかげで、グリーンを外しても楽しい感じでやれた」と奏功した。特に、パーオンが3回しかなかった初日の前半、リカバリー率が100%に達し、波に乗れたという。

2日目に2位につけながら9位で終わった前週の「Tポイントレディス」では、「心だけが『勝ちたい、勝ちたい』と先に行って、身体がついていかなかった」。その反省から臨んだ今週は「自分の歩幅でのプレー」を心掛けたとか。目指す“年間1億円”に向け、シーズン序盤で弾みのつくステップとなった。(宮崎県宮崎市/片川望)

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