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鈴木愛が“藍越え”に前進! 20歳の快進撃にもコーチは冷静

2014/09/12 19:37

プロ2年目の20歳が、大舞台の主役に躍り出た。国内女子メジャー「日本女子プロゴルフ選手権大会コニカミノルタ杯」2日目、2位タイからスタートした鈴木愛が5バーディ、ノーボギー「67」を記録。2位に4打差をつける通算7アンダーで単独首位に立ち、混戦から一気に抜け出した。

「私も宮里藍さんみたいになりたい」。2004年「サントリーレディス」を制した宮里をテレビで見てクラブを手にした少女は、10年後、憧れの人が保持する記録の更新に迫る勢いだ。鈴木が優勝すれば20歳と128日での達成となり、06年大会を制した宮里が持つ21歳と83日を抜いて大会最年少優勝となる。

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ツアー自己ベストとなる5バーディ、ノーボギー。快心のラウンドで「一番良いショットだった」と振り返ったのは、5つのバーディではなく、ピンチをしのいだ最終18番だった。ティショットが左バンカーのアゴ近くに止まる不運もあり、残り128ヤードの3打目を残すが、この窮地にも「緊張感はなかった」と動じない。9Iでピン手前1.5メートルにつけて、冷静にパーを死守。この日ただ1人となるノーボギーラウンドにつなげ、精神力の強さも見せつけた。

今大会における第2ラウンド終了時点での4打差リードは、1988年のツアー制度施行後では2010年大会(藤田幸希/通算9アンダー)と並ぶ最多ストローク差。誰もが予想しなかった若手の独走にも、コーチを務める南秀樹さんに驚きはなかった。「予感はあった? そうですね。爆発力のある子だし、何よりパターが上手ですから、噛み合えば」。周囲の喧騒をよそに、教え子の躍進を冷静に受け止めていた。

南さんが強調するのは、鈴木の試合に向かう気持ちの強さだ。プロ初優勝を飾った昨年のステップアップツアーでは、最終日を前に「先生、絶対に勝つから」と約束を交わし、みごとに有言実行。そんな負けん気の強い20歳を鼓舞するもっとも効果的な方法は、やはり強い言葉で激を飛ばすことだという。

「今日も“てっぺん取ってこい!”と言ったら“分かりました、行ってきます!”という感じで。気が強い子なんで、そういうのが一番なんです」

初めての最終組で迎える明日のムービングサタデー。快挙達成に向けて、明日もコーチの激を合図に、全身全霊を込めて18ホールを駆け抜ける。(兵庫県三木市/塚田達也)

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2014年 日本女子プロゴルフ選手権大会コニカミノルタ杯



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