初タッグの大溝キャディとリラックスして戦い首位発進の櫻井有希

国内女子ツアー「樋口久子 森永製菓ウィダーレディス2013」の初日、ノーボギーで6つのバーディを奪った櫻井有希が首位に立った。現在賞金ランキング47位。「50位以内」の来季賞金シードが気になるシーズン終盤戦での好スタートだ。

10番からスタートし、13番、14番で連続バーディを奪うと、後半に入り1番で5メートルのバーディパットを沈めた。この日のハイライトは4番からの3ホール…。

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4番（パー3）はティショットをグリーン手前のラフに外したが、ピンまで残り8ヤードで58度のウェッジを使用してチップインバーディ。続く5番パー5は、ティショットを左に曲げて2打目はレイアップ。170ヤード残った3打目もグリーン手前のラフでピンまで20ヤードを残した。しかし、再び58度のウェッジを手にした櫻井は、ピンにガシャンとボールをぶつけて連続チップインバーディを奪った。

「4番はイメージ通りのジャストタッチでしたが、5番はピンに当たってなかったら・・・。入ってくれてラッキーでした」と苦笑い。さらに続く6番パー5は3打目のアプローチをピンの横1メートルにつけて6アンダーまでスコアを伸ばした。

「最近調子は良くなくて、それを自覚しているので丁寧に行こうと思ってラウンドしました。初めてキャディをしてもらった大溝雅教さんが冗談ばかり言うので、リラックスしてできました。私は試合で知らず知らずに体に力が入ってミスをするのですが、今日は余計な力が入らなかったのが良かったです」。

キャディの大溝氏に話を聞くと「いつもこの週は男子でABCに行っているから、このコース初めてなんですよ。だから、偉そうにコースのことも言えないし、冗談ぐらいしか言えない。ま、それが合うプロも合わないプロもいるので、有希ちゃんはハマってくれたのかなあ」と、まんざらでもなさそうに実情を明かした。

櫻井は現在、賞金シード圏内には入っているが、安心できる位置ではない。「ここ数試合、自分よりランキングが低い選手が頑張っていて、どんどん自分の順位が下がっているんですよ。今週はチャンスだと思って最後まで上位でいられるように頑張ります」。

その頑張る気持ちを横で支える大溝氏が、上手くコントロールすることができれば、ツアー初優勝も夢ではなさそうだ。（千葉県市原市／本橋英治）