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“メジャー級”トーナメントの存在意義

アンダーパーはわずかに8人。初日終了時点での暫定予選カットラインは4オーバーとハイスコアの展開で幕を開けた今年の「ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープン」。今年も例に違わず、というべきだろう。過去10年を見ると、2桁アンダーでの優勝者は2人のみ。横峯さくらが制した2005年のアンダーパーは3人、06年にいたっては、大会2勝目を挙げた宮里藍ただ1人(通算2アンダー)で、もともとハイレベルのセッティングで競うトーナメントとして選手の間に定着しつつある大会だ。

森田理香子が通算14アンダーのコースレコードで優勝した昨年は、大会側の本意ではなかった。コース関係者によれば、夏場の日照りにより芝が焼けてしまった影響で、ラフの刈り高が当初の設定に満たなかったという。今年は順調に調整が進み、ラフの刈り高はメジャー並みの80ミリ。横峯さくらも「深いところに入るとぜんぜん打てない。ラッキーだったら打てる感じ」と弱音をこぼすほどだ。

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そして、グリーンの仕上がりも同じくメジャー級だ。硬さを示すコンパクションは24、速さを示すスティンプ11.5フィートは、来週開催の「日本女子オープン」が目標にしている数値とほぼ同レベル。選手たちも口々にグリーンの難しさ、そして仕上がりの素晴らしさを言葉にしている。

前出のコース関係者は、2週間前のメジャー戦「日本女子プロゴルフ選手権大会コニカミノルタ杯」と次週の「日本女子オープン」の間にある試合なので、選手が磨き上げてきた技術をより発揮しやすいように、なるべく同じレベルのセッティングにしたい、という意図があることを明かした。男女を通じて東北で唯一のトーナメントとあって、そこには地元ギャラリーに、どこと比較しても遜色のない質の高いプロゴルフを見てもらいたいというプライドもにじむ。

1年ごとに会場の変わる2つのメジャー大会に挟まれた期間と考えれば、毎年同じコースで行っている本大会がメジャーに近いフェアなセッティングを目指す意義は、純粋なゴルフファン目線から言ってもあるように思う。

過去の優勝者には、有村智恵上田桃子らの名も並ぶ。今年も2日目を前に、ともに歴代優勝者の藍&さくらが揃って上位に顔をそろえている。力を引き出すため万全に準備された舞台で、どんなシナリオが展開するか? 楽しみたい。(宮城県利府町/塚田達也)

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2013年 ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープンゴルフトーナメント



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