米ツアー挑戦中の有村智恵。久しぶりの日本できっかけを掴めるか？

昨年の「日本女子プロ選手権コニカミノルタ杯」で初メジャータイトルを獲得し、今年は米ツアーへと主戦場を移している有村智恵が、今週の同大会で4月の「KKTバンテリンレディスオープン」以来となる日本ツアー出場を果たす。

だが、今季の有村は米ツアーで3度のトップ10があるものの、賞金ランキング47位と本来の力を発揮できずにもがいている。「ここ数ヶ月でたくさん考えさせられて、その答えを見つけながらゴルフをしてきた。答えは結果でしか表せないので、早くその結果が出るのを待っています」。海外選手の飛距離に戸惑い、慣れない芝と言葉の壁に悩まされた。「ほとんどの選手にオーバードライブされていく中で、自分は小技で勝負するしかない。その中で自分らしさを見つけているところです」。自分を見失いそうな環境の中、必死で戦う武器を探している。

今週は北海道にある恵庭カントリー倶楽部がその舞台。アメリカと同じ洋芝というメリットはあるが、有村の歯切れは芳しくない。「調子はどうですかね･･･」と有村は苦笑い。「良いとは言えないけど、良いといいなと思っています」。今週は1年ぶりに試合会場に訪れた父にもアドバイスを貰いつつ、ディフェンディングチャンピオンとして待ち望む結果を掴みにいく。（北海道恵庭市／今岡涼太）