高校時代に憧れのイ・ボミと回った思い出の大会で 永井花奈9年ぶり2勝目なるか
◇国内女子◇宮里藍サントリーレディスオープンゴルフトーナメント 3日目(13日)◇六甲国際ゴルフ倶楽部(兵庫)◇6619yd(パー72)◇晴れ(観衆5666人)
初めてこの舞台に立ったのは、もう12年も前になる。東京・日の出高時代の2014年大会から出場する永井花奈は、2度目の15年大会で憧れだったイ・ボミ(韓国)と森田理香子と同組で回ったうれしさを今も忘れていない。「すごくありがたかったなって今では思いますし、そんなに時が経ったんだなという気もしますね」。そんな思い出の舞台で2勝目へのチャンスが巡ってきた。
5打差3位からスタートし、パー5の1番で確実に伸ばすと3番(パー3)と4番(パー5)ではいずれも「お先」のバーディを奪う。後半13番で今週初ボギーをたたくも、5バーディ、1ボギーでこの日ベストタイ「68」をマークして3打差2位に順位を上げた。3日間を通じてパーオン率は77・78%(42/54)と精度の高いショットで安定したプレーを続けている。
プロ11年目の28歳。ツアー参戦2年目の17年「樋口久子 三菱電機レディス」で初優勝を手にしながら、そこから2勝目が遠い。「今からすごく成長するっていうのはない年齢じゃないと思っている」という。だからこそ今年は技術的な水準をキープしながらも、マネジメントや考え方に変化を加えている。
それは「ハードルをちょっと下げている感じ」と表現。例えばこれまでピンを狙ってアグレッシブに攻めていたところを、2パットのパーを取れる「そこそこの」位置に乗せるといったメリハリをつけたマネジメントへ。今季ここまでトップ5が3度とコンスタントに上位争いに食い込めている要因だと手ごたえはある。
だから、無理にトップとの差を気にすることもない。「優勝のスコアを気にしながらプレーしていたけれど、(今は)自分が決めた目標をクリアできるようにやっています」。今週は優勝スコアを通算20アンダーと見積り、1日5アンダーを目標に設定。だから優勝争いのど真ん中で決勝ラウンドを戦っていても、「今日も全然緊張しなかったんですよ」と自然体で笑った。自身との戦いに勝った先に、9年ぶりの勝利があると信じている。(神戸市北区/中村文香)