ロス遠征の経費は1週間で500万円! 高橋彩華「大赤字こいたので少しでも挽回を」
◇国内女子◇宮里藍サントリーレディスオープンゴルフトーナメント 3日目(13日)◇六甲国際ゴルフ倶楽部(兵庫)◇6619yd(パー72)◇晴れ(観衆5666人)
何度もバンカーにつかまった。高橋彩華は「砂遊びが忙しかった」と苦笑いする。後半11番(パー3)でグリーン左バンカー、13番ではティショットが右フェアウェイバンカーとバックナインで計4度も。それでも必死にパーをセーブし続け、ボギーなしの4バーディ。「68」で回って15位から通算10アンダー5位まで順位を上げて最終日へと向かう。
大会連覇が懸かる前年のチャンピオン。トップの桑木志帆とは7打差で、「連覇までは差が開いてしまっているので厳しい気もするけれど、ベストを尽くして近づいていきたい」と言った。冷静に情勢を見てはいるが、心の中では強いモチベーションがある。
「この前、大赤字こいたので少しでも挽回したい」。前週、カリフォルニア州で行われた海外メジャー「全米女子オープン」は103位で予選落ちに終わった。「母をアメリカに連れて行きたかった」と、高橋を含む総勢5人での遠征費用は航空券代や宿泊費、食事代などでおよそ500万円がかかったという。
優勝したネリー・コルダ(米国)の賞金は約4億円(250万ドル)と夢もあるが、そこは厳しい勝負の世界。予選落ちの選手にも約160万円(1万ドル)が付与されたが、「大赤字」での帰国を余儀なくされた。「日本の比じゃないお金のかかり方で…。こんなにお金かけてきたんだからって緊張感もあって、それがあまり良くなかったのかなあ」と冗談交じりにぼやいて笑いを誘った。
「とりあえず400万円くらいは稼がないといけないので」とは、個人事業主でもあるプロゴルファーとしての偽らざる本音である。本大会の優勝賞金は2700万円、2位は1320万円、3位は1050万円――。一つでも順位を上げることが、どれだけ大事なのかを痛感している。もちろん、本大会が予選を兼ねる「AIG女子オープン(全英女子)」や「エビアン選手権」といったメジャーに向けて世界ランキング(現在67位)を上げたい思いもある。「より上に入って」。5位からの逆襲へ気持ちは燃えている。(神戸市北区/中村文香)