マキロイが大好き 17歳アマ・後藤あいは飛距離トップに甘んじない
◇国内女子◇KKT杯バンテリンレディスオープン 最終日(19日)◇熊本空港CC(熊本)◇6595yd(パー72)◇雨(観衆3167人)
「オーガスタナショナル女子アマチュア」に出場した2週前、17歳の後藤あいは「マスターズ」の定番のお土産、ガーデン・ノームを手に入れて帰国した。50ドル(8000円)の陶器の人形はインターネットオークションで高値で売買されるほど人気で、販売は今年限りという噂もある。「家に飾っています」と、うれしそうに言う。
小学生の頃にはジュニア大会でパインハーストNo.2をプレーした経験もある注目アマは、かねてロリー・マキロイ(北アイルランド)が大好き。「中学2年生くらいからテレビで観るようになって。もともと『スイングが似ている』と言われることも多かったんです」。昨年11月、アラブ首長国連邦で行われたニック・ファルド(イングランド)のジュニア大会で優勝した際、DPワールドツアー(欧州ツアー)のシーズン最終戦を生観戦。サインはまだもらえていないが、ロープサイドで近づけたことが思い出だ。
推薦出場した今季のプロツアー初戦は通算3オーバーの47位に終わった。決勝ラウンドを戦い、ベストアマチュア賞を手にしたものの、「予選を通れたのは大きかったですけど、そこだけでしたね…」と内容には満足できない。
3日間のドライビングディスタンス部門で1位(262.667yd)に輝いた喜びは、それほど大きくはない。「飛んでも、そこからが微妙。そこからが一番大事なのに。プロと回ると100yd以内の精度がやっぱりまだまだ足りない。プロはそこから寄せてバーディを獲りますけど、自分は寄っても1ピンくらい」と、いつも同じ課題を感じる。
2週後の「NTTドコモビジネスレディス」(千葉・浜野GC)にも出場を予定。周囲の期待の大きさは、キャップなどに配された住友生命保険、ヤマエグループホールディングスといった多くの企業ロゴにも表れている。「頑張って当たり前。(良い)成績も出していかなきゃいけないと思って、頑張るしかないです」。先にあるのは長いキャリア。“飛ばし屋”の称号だけで生き抜くつもりはない。(熊本県菊陽町/桂川洋一)