2025年 ワールドレディスチャンピオンシップサロンパスカップ

JLPGAもJGTOも使わない? 日米ツアーの“グランドスラム事情”

2025年 ワールドレディスチャンピオンシップサロンパスカップ 初日 不動裕理
今大会を制すと史上初の「メジャー四冠」となる不動裕理

◇国内女子メジャー◇ワールドレディスチャンピオンシップサロンパスカップ 事前(7日)◇茨城ゴルフ倶楽部 東コース◇6675yd(パー72)

4週前の「マスターズ」でロリー・マキロイ(北アイルランド)が達成したキャリアグランドスラム(生涯GS)。タイガー・ウッズ以来25年ぶり、史上6人目という大偉業が成し遂げられたことは記憶に新しい。

生涯GSとは、4つのメジャーを全て制覇すること。ただ、4大タイトルを有する国内女子ツアーでは、その呼称を用いていない。日本女子プロゴルフ協会(JLPGA)における「ソニー日本女子プロ選手権」「日本女子オープン」「JLPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ」を含めた4大会の正式名称は「公式競技」となっている。

すでに日本女子プロ、日本女子オープン、リコーカップを勝ち、今週出場する不動裕理が優勝した場合も生涯GSではなく史上初の「公式競技4冠」になる(不動は公式競技になる前の2002、05年大会で優勝)。

08年から昇格したサロンパスカップはツアーで最も新しい公式競技という背景もあり、これまで10人いる3冠達成選手が最も多く勝てていない大会でもある(大迫たつ子ト阿玉森口祐子、不動、肥後かおりテレサ・ルー塩谷育代)。福嶋晃子申ジエ(韓国)は日本女子オープン、諸見里しのぶはリコーカップのタイトルを持っていない。

サロンパス女子プロ女子OPリコー
大迫たつ子-80, 83, 88, 9181, 8484, 86
ト阿玉-8583, 86, 9179, 82, 83
森口祐子-7885, 9081, 85, 87
不動裕理-03, 050403, 04
肥後かおり-040099, 01
申ジエ1818-15, 18
テレサ・ルー-151414, 17
塩谷育代-969595
福嶋晃子0897-97
諸見里しのぶ090907-

日本ゴルフツアー機構(JGTO)も、生涯GSの呼称は使用しないというのが公式見解。やはり前人未到の「日本プロ」「BMW日本ツアー選手権」「日本オープン」「日本シリーズJTカップ」を全て勝った選手は、「日本タイトル4冠」と呼ばれることになる。

5大メジャーとして行われる米女子ツアー(USLPGA)は、ある意味もっと“ややこしい”。昨年古江彩佳が優勝した「エビアン選手権」は2013年からメジャーに昇格。15年「全英リコー女子オープン」(現AIG女子オープン)で4つ目のメジャータイトルを手にした朴仁妃(韓国)が、エビアンをメジャー昇格前の12年に優勝しており、「私は女子ゴルフの全てのメジャーで勝ったと感じています」という本人のコメントとともに、ちょっとした議論の的になった。

USLPGAは5つのうち4つのメジャーを勝った選手を生涯GSとして認定することにしている。ルイーズ・サグス、ミッキー・ライト、パット・ブラッドリー、ジュリ・インクスターカリー・ウェブ(オーストラリア)、アニカ・ソレンスタム(スウェーデン)の6人に加え、朴もリストに名を連ねる。現役世代のプレーヤーではツェン・ヤニ(台湾)、アンナ・ノルドクビスト(スウェーデン)、チョン・インジ(韓国)、リディア・コー(ニュージーランド)が3つのタイトルを保持して“王手”をかけている状態だ。

ちなみにウェブは2000年までメジャーとして開催されていた「デュモーリエクラシック」を99年に勝った後、01年からメジャーに昇格した全英女子で02年に優勝。5つのメジャータイトルをそろえた形となり、「スーパーGS」と呼ばれた。現行メジャーを網羅するスーパーGSは、まだ誰も達成していない。(茨城県つくばみらい市/亀山泰宏)

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