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ジャンボ誕生日に尾崎三兄弟から叱咤激励 佐久間朱莉「今年は勝ちにこだわる」

◇国内女子◇富士フイルム・スタジオアリス女子オープン 初日(5日)◇石坂ゴルフ倶楽部(埼玉県)◇6535yd(パー72)◇雨(観衆3043人)

ことし1月24日、初優勝を目指す佐久間朱莉は金言を授かった。師匠であるジャンボこと尾崎将司の77歳の誕生日には尾崎健夫(ジェット)、尾崎直道(ジョー)の三兄弟が勢ぞろい。「ジェットさんとジョーさんが熱弁してくださって。『お前は勝ちにこだわれ。ゴルフがうまくても(それだけじゃ)勝てないんだぞ』と」。3人合わせて日本のレギュラートーナメントで141勝。これほど説得力のある言葉もなかなかない。

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弟2人の激励をうなずいて聞いていたジャンボから「ゴルフ“は”うまい」とも言われたそう。昨季はトップ10入りが8試合を数え、未勝利ながらメルセデスランキング25位。タイトルに近いことは数字も証明している。「これまでは『勝てたらいいな』だった。今年は勝ちにこだわる。もう、本当に勝ちに来ているので」。レジェンド3人からの教えを自分のメンタルに落とし込んでシーズンに臨んでいる。

初日は最終18番こそ3パットボギーを喫したが、ショットは「完ぺきと言っていいくらい」と胸を張る内容。構えた時に右を向いて左足重心になりがちなアライメントのチェックポイントがクリアになり、7位だった前週「ヤマハレディース」から好感触を得ているという。

3打目のウェッジショットを1mに絡めた1番(パー5)を皮切りに6バーディ。決めたのはいずれも5m以内だった。面積が広く、傾斜がきつい石坂ゴルフ倶楽部のグリーンをショットで攻略した形だ。同GCは埼玉・川越の自宅から20~30分の距離にあり、中学時代に週1回ほどの割合で練習をさせてもらっていた。「100回くらい回っている気分」と笑うコースで磨いたショット力こそ、ツアーで活躍する上で最大の武器。「狭いスポットを狙って打つショットは、プロになっても生かされているんじゃないかなと思います」とうなずく。

5アンダー首位で上田桃子と並ぶ首位発進にも表情を引き締める。「いい滑り出しができたので、切り替えて、一打一打に集中して優勝争いができるように」。目指すものは、ひとつしかない。(埼玉県鳩山町/亀山泰宏)

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