前年覇者穴井詩は山下美夢有、小祝さくらと予選同組 森田理香子も出場
2024年 ヤマハレディースオープン葛城
期間:03/28〜03/31 場所:葛城GC山名C(静岡)
大泣きの稲見萌寧に「もらい泣き」 臼井麗香の初優勝の反響
◇国内女子◇ヤマハレディースオープン葛城 事前(27日)◇葛城ゴルフ倶楽部 山名コース(静岡)◇6564yd(パー72)
前週の「アクサレディス in MIYAZAKI」で初優勝を飾った臼井麗香は、まだ祝福メッセージの返信をしきれていないという。試合直後に携帯を見ると、LINEのアイコンの右上にはコメントが100件以上来ている証の“プラス99”のマーク。「Instagramも何千件となっていて…まだ見切れていないんです」とうれしい悲鳴を上げた。
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優勝翌日の朝には、米ツアーで戦う稲見萌寧とビデオ電話でつながった。練習ラウンドで一緒に回る、1歳下の親友がティッシュで顔を覆って号泣した。「もらい泣きした」と言う臼井は「素直に『おめでとう』というよりは、もうなんか照れくさそうに。喜んでくれましたね」。現地入り後は同じ1998年度生まれで「黄金世代」の浅井咲希が祝福のハグをしてくれた。
プロ7年目の初優勝で、ひとつ悔しいのはマスク姿の写真ばかりになってしまったことだ。この時期、重度の花粉症で鼻水が止まらない。「ドーピングの問題もあるので注射はできないし、強い薬も使えない。マスクをしていてもくしゃみはひどいし、なかなかマスクを外してのプレーはできない」。雨天中止の最終日に、きれいな風景をバックにトロフィを掲げられなかったのも残念だった。
今大会前は想像以上のドタバタで、毎週行う1時間半のトレーニングをこなすのが精いっぱいで「あんまり準備ができていない」と言う。それでも、人生で1度だけの「初優勝から2週連続V」のチャンス。過去2回の出場はともに予選通過した。「去年、一昨年とさんざん皆さんに下手な成績を見せてきたので、自分の実力でできることをやって。それで(結果が)ついてきたらうれしい」。気負い過ぎずに臨むつもりだ。(静岡県袋井市/石井操)