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シード陥落の渡邉彩香「やりきった」 三ヶ島かなは体調次第でQTへ

◇国内女子◇大王製紙エリエールレディスオープン 最終日(19日)◇エリエールGC松山(愛媛県)◇6575yd(パー71)◇曇り(観衆5079人)

最終9番のパーパットを決め、ツアー5勝の渡邉彩香は清々しい表情でホールアウトした。ティショットを右に曲げ、2打目は1番ホールのティイングエリアへ向かって打ち、3打目をグリーンに乗せて2パットのパー。慌ただしい締めくくりではあったが、今季最後の試合に「やりきった」と言い切った。

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最終日はスタート10番、12番でバーディを奪ったが、14、15番で連続ダブルボギーをたたくなど「74」。予選通過者で最下位の通算1オーバー53位に終わった。それでも、この1週間を「ティショットが良かったり、悪かったりだったけど、やりたいようにはできた」と振り返り、悔いのないプレーができたことにうなずいた。

昨季は「ほけんの窓口レディース」で優勝し、年間ランク28位。今季はシード選手としてシーズンインした。オフに取り組んだスイング改造に納得しながらも、7月以降に9試合、6試合の連続予選落ちがあった。「自信もってやれていたかと言われれば、迷いながらやっていたところはある」。予選落ちした週末もクラブを振って調整した。

プロ12年目の30歳。最終ステージから臨める予選会(QT)について「これから考えて。自分がいまどうしたいのかをもう一回考えてみて」と出場の明言を避けた。今大会で2018年からタッグを組んできた川口淳キャディとの専属契約を解消。「6年間一緒にやってきて、いい時も悪い時もあった。すごく楽しく、良い6年だったと思います」と長い間、支えてくれた相棒に感謝の言葉を向けた。

渡邉と同じ最下位に終わった三ヶ島かなもシードを失った。来季は21年「リコーカップ」優勝による「3年シード」も使えるが、最終ステージから臨めるQTに出場する意向を示した。ただ、膝の故障に加え、今週は「肺が痛くて。声も通らない。QTを受けようとは思っているけど、病院に行ってみて決めたい」と話して会場を去った。(松山市/石井操)

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