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ペ・ソンウは“幻のエース”に「ルール通りだから仕方がない」 競技委員の説明は

◇国内女子メジャー◇日本女子オープンゴルフ選手権 3日目(30日)◇芦原GC海コース(福井)◇6528yd(パー72)◇晴れのち曇り(観衆6960人)

ペ・ソンウ(韓国)が7番パー3(197yd)で打った会心の一打が、まさかの“珍事”を呼び込んだ。「素晴らしかった、ダンクで入ったと思う」という5Iで打ったティショットは直接カップに飛び込み、ホールインワン達成かのように見えた。

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しかし、グリーンに上がると、ボールはカップの側面に食い込んでおり、グリーン面よりも5分の1ほど上に出た状態で止まっていた。確認のために呼ばれた競技委員はカップインとみなさず、規則13.1c(2)『球をマークして拾い上げ、そのボールマークを修復し、球を元の個所にリプレースする』処置を適用。ボールは何度リプレースしてもカップに入ってしまったため、ボールの止まる最も近い位置に置いて(規則14.2e)1パットのバーディとした。

ぺはホールアウト後、「プレーしながら納得のいかない点があったのでルーリング担当の方とお話をした」と再度説明を求めた。2019年からの新ルールでは、ボールが旗竿に寄りかかって止まっていた場合は、ボールの一部がグリーン面よりも下にあればカップインとして扱われる(規則13.2c)。ペはこの規則が適用されると思っていたという。

今回カップインとしてみなされなかった理由について、JGAの市村元チーフルールズディレクターは「ボールがカップの側面に食い込んでいたため」と説明。ゴルフ規則の定義詳説(ホールに入る/1)では、『球がホールの内側の側面に食い込み、その球のすべての部分がパッティンググリーン面より下にない場合、その球はホールに入ったことにはならない。たとえその球が旗竿に触れていたとしても、そのことは当てはまる』と記されている。

今回のケースは市村氏も目にしたことがない事例とし、「“側面に食い込んだときはどうなるか”は、R&Aのテストや、レフェリーの講習などではよく出される問題」と話した。

ペはホールアウト後に説明を受け、「ルールブックの内容通りだから仕方がない。ショットも素晴らしかったし、よしと考えています」と納得した様子。気持ちを切り替え、通算5アンダー6位から首位を追いかける。(福井県あわら市/谷口愛純)

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