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「コースを知っていても…」 永井花奈はラウンドより打ちっぱなし重視で上昇

◇国内女子メジャー◇日本女子オープンゴルフ選手権 2日目(29日)◇芦原GC海C(福井)◇6528yd(パー72)

練習ラウンドはいつもの半分に削ったが、調子はここ最近のなかでだいぶいい。シード確保がかかるシーズン終盤で、国内最高峰競技で試した新ルーティンがうまく噛み合った。永井花奈は第2ラウンドを「70」で回り、通算5アンダー8位。フェアウェイをほぼ外すこともなく、トップ10で決勝ラウンドを迎えるのは、8月中旬「CAT Ladies2023」以来となった。

毎年コースが変わる大会は、少し苦手だ。3週前の「日本女子プロ選手権」も予選落ち。はじめて回るコースのときは当たり前のように1.5~2ラウンド回ってチェックしていたが、今週は思い切って1ラウンドに留めた。

「コースを知っていても、思ったところに打てない状況が続いていた。狙い通りに打てないと話にならない」。普段は試合間に余裕があれば、自宅でショットを調整するが、今回は先週の「ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープン」から直接現地入りした。「打ちっぱなしのマットのほうが、芝よりもラインが分かって方向が取りやすい。家と似たような感じでやりたいと思った」。コースを出て近場の練習場で動画とデータを確認、ショットの調整に時間を割いた。

試みは奏功した。「思った以上にショットがしっかり打てた。コースに得意、不得意があまりないんだなと。調子が全てで、“打てる”を仕上げたほうがスコアメークできる」と実感し、好スコアが生まれた。

決勝2日間は、貪欲にいく。来季シード確保のため、現在45位のメルセデスランキングを少しでも上げたい。2024年大会の出場資格が得られるトップ15にも入りたい。「トップ10を目指せば、シードも近づく」。過去最高フィニッシュはアマチュア時代の14年大会3位。それ以来のトップ10、優勝争いを見つめていく。(福井県あわら市/谷口愛純)

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