優勝してもリセット。自分のプレーに集中してメジャーに臨む岩井明愛

◇国内女子メジャー◇日本女子オープンゴルフ選手権 事前（27日）◇芦原GC海C（福井）◇6528yd（パー72）

史上3人目の偉業をかけて臨むメジャーを前に、岩井明愛は「今週も楽しんでやったら結果がついてくる」と冷静に開幕を待っている。

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前週の「ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープン」では、初日から首位を守り切る2週連続の完全優勝を遂げた。これまで3週連続優勝を達成したのは、全美貞（韓国・2007年）、鈴木愛（2019年）の2人だけだ。

期待の高まる中でも、「自分のプレーに集中してやりたい」と優勝にはこだわりすぎないように意識している。結果を求めすぎると試合でうまくいかなかった経験から、「優勝しても次の日には忘れます。余韻に浸っているヒマもない」と切り替えることが習慣になった。

3週連続Vなら史上3人目となる

今週も気持ちをリセットし、月曜日は休養に充てて火曜日からコース入り。練習ラウンドとプロアマで連日18ホールを回りながら、新調したパターの感触を確かめた。「新しいものをテーラーメイドさんが持って来てくれて、すごくカッコイイと思った」という、日本未発売モデルの同社製「スパイダー ツアーX」を投入予定。「きっかけというのはあまりない。気に入ったものを持って来てくれて、今週使ってみたいと思った」。今季3勝をともにした「スパイダー X カッパーホワイト スモールスラント パター」からの移行もスムーズだった。

メジャーやナショナルオープンのタイトルにも、気持ちを高ぶらせることはしない。「一日一日、やることをやる感じ。自分はいつもと変わらず、プレーに集中していけたらと思います」。今週も、気持ちの切り替えはできている。（福井県あわら市／谷口愛純）